もうすぐ、2人目がうまれます。
お兄(姉)ちゃんになる子に、読み聞かせをするおススメの絵本はありますか?
こういった悩みにお答えします。
新しい家族が増えることはうれしいことです。
1人目のときには、パパといっしょに出産を待ちわびていたことでしょう。
2人目になると、お兄ちゃん・お姉ちゃんになる子といっしょに赤ちゃんを迎えることになります。
お兄ちゃん・お姉ちゃんになる子は、赤ちゃんをかわいがりたい、楽しみな気持ちもあれば、不安や戸惑う気持ちもあるものです。
赤ちゃんを迎える準備のひとつとして、「赤ちゃんをテーマにした絵本」を読み聞かせしてあげることをおススメします。
赤ちゃんをテーマにした絵本は、種類がたくさなりありすぎて、どれを読んであげればいいのか迷いますよね。
ここでは、お兄ちゃん・お姉ちゃんになる子といっしょに読みたくなる絵本、6冊を紹介します。
ぼくが実際に読んでみた感想もまとめてみました。
よかったら、参考にしてくださいね。
【すぐに読んでみたい!6選】お兄ちゃん・お姉ちゃんになる子におススメ絵本
- うさこちゃんとあかちゃん
作:ディック・ブルーナ/出版社:福音館書店 - あかちゃんのくるひ
作:岩崎ちひろ/出版社:至光社 - あかちゃんてね
作:星川ひろ子・星川治雄/出版社:小学館 - ピーターのいす
作:E・ジャック・キーツ/出版社:偕成社 - あかちゃんのゆりかご
作:レベッカ・ボンド/出版社:偕成社 - あかちゃんがやってくる
作:ジョン・バーニンガム/出版社:イースト・プレム
ひとつひとつ、あらすじと実際に読んでみた感想をまとめてみました。
うさこちゃんとあかちゃん
◆ うさこちゃんとあかちゃん:あらすじ
ある春の日、もうすぐ赤ちゃんが生まれると知ったうさこちゃんは、大喜びで家中を踊りながら歩きます。
引用元:福音館書店
そして、生まれてくる赤ちゃんに、贈り物をつくろうと決めました。
赤ちゃんの大好きなひよこの絵を描いたら、お父さんが額に入れて壁に飾ってくれました。
お母さんは青い毛糸をくれたので、うさこちゃんは赤ちゃんのためにねずみをつくりました。
◆ うさこちゃんとあかちゃん:レビュー
主人公は、おなじみのキャラクター「うさこちゃん」。
ストーリーはかんたんで読みやすく、絵もはっきりとした色合いがかわいらしので、小さいお子さんにはおススメです。
うさこちゃんの表情は変わりませんが、両親から「赤ちゃんがくる」と聞いて、大よろこびしている様子が想像できます。
お姉ちゃんとして張り切るうさこちゃんと、その姿をあたたかく見守るお父さんとお母さん。
赤ちゃんがうまれてくることを、家族みんなで待ちわびている気持ちがひしひしと伝わってきます。
もしかして、お子さんがうさこちゃんと同じ気持を持っているかもしれません。
赤ちゃんがうまれたら、お子さんにいっしょにやりたいことなど、聞いてみるのもいいですね。
うさこちゃんの学校のお友だちまで、赤ちゃんの誕生をお祝いしてくれます。
赤ちゃんがうまれてくるということは、周りまで幸せな気持ちになるものですね。
あかちゃんのくるひ
◆ あかちゃんのくるひ:あらすじ
あかちゃんが生まれた、私はお姉さんになった-
引用元:絵本ナビ
この事実を受け止め、納得しようと揺れ動く幼い主人公の心が、淡い水彩の絵に託されている。
◆ あかちゃんのくるひ:レビュー
ことばが少なめに書かれている分、赤ちゃんを迎えるまでに感じたお姉ちゃんの戸惑う気持ちが、ひとことひとことにつまっています。
お姉ちゃんの繊細(せんさい)でゆれ動く気持ちをていねいに表現している、いわさきちひろさんの絵の世界は、大人でも引き込まれてしまう魅力があります。
小さいお子さんには、少しむずかしい内容かもしれません。
お母さんが感じた気持ちをいっしょに伝えて、読み聞かせすると親子のコミュニケーションにもなりますよね。
「どうしよう」
このひと言と、小さな段ボールに逃げ込む不安な表情が、ストレートに心にひびきます。
お兄(姉)ちゃんは、こんな気持ちになるんだ…と、親の方が子どもの気持ちに気づかされます。
赤ちゃんに会える楽しみな気持ちと、言葉で言い表せない複雑な気持ちが行ったり来たりしている心の忙しさを、いささきちひろさんのやわらかい絵が物語っています。
赤ちゃんと対面するまでの限られた時間、お兄(姉)ちゃんになる子どもの気持ちにそっと寄り添いたくなる一冊です。
あかちゃんてね
◆ あかちゃんてね:あらすじ
あかちゃんの成長を姉の目で綴った写真絵本。
引用元:絵本ナビ
赤ちゃんの誕生から1年間を、5歳の姉の目で綴った写真絵本。
姉になることにとまどいながらも、成長していく妹を見つめて受け入れていく過程を描きます。
赤ちゃんの1年間の成長を、月ごとに見ることができます。
◆ あかちゃんてね:レビュー
親でも、この絵本のように、成長の瞬間、瞬間を写真で残しておくことがむずかしいでしょう。
「そうそう、こんなことがあったな…」
「〇〇ちゃんも、こんなことがあったのよ!」
親は、写真を見ながら、わが子の成長を思い出すきっかけになるはずです。
もうすぐお兄(姉)ちゃんになる子といっしょに見ながら、初めて歩いたときなどの思い出話をするのもいいかもしれません。
お兄(姉)ちゃんになる子は、「自分はこんなに小さかったんだ」「こんなに大きくなったんだ」と実感できるでしょう。
日々、子育てに追われている親も、子どもの成長をいっしょに振り返ってみましょう。
写真とともに書かれている、5歳のお姉ちゃん目線のコメントは、お姉ちゃんになろうとする複雑な気持ちが痛いほど伝わってきます。
小さいお子さんにとっても、赤ちゃんがうまれてから、どんな風に成長していくのかとても分かりやすい一冊です。
初めての出産をむかえる妊婦さんにもおススメです。
ピーターのいす
◆ ピーターのいす:あらすじ
かわいいぼうやのピーターが、妹スージーの存在と、両親の変化に戸惑いながら、自分の成長を受け入れてくお話。
引用元:絵本ナビ
きょうだいが生まれた誰もが体験する切ない感情の揺れ動きを、ニューヨークで生まれ育ったエズラ・ジャック・キーツが愛らしい絵本に描き上げています。
◆ ピーターのいす:レビュー
お話の内容が分かるようになる年齢のお子さんにオススメしたい絵本です。
「ピーターのいす」の挿し絵は、和紙などを使ったはり絵です。
色合いがうつくしく、ピーター家族のやさしくて、あたたかい雰囲気が伝わってきます。
赤ちゃんがうまれてきてから、ピーターは親から怒られ、かまってもらえなくて、おもしろくない毎日を過ごすことになります。
ピーターは、小さくなってしまった自分のいすを、赤ちゃんに取られまいと必死に守ろうとします。
「小さくなってしまったいす」を、お父さんとお母さんに見立てているのかもしれません。
ピーターの言動や、ピーターがかいま見ている光景に、親の方がハッとさせらるシーンがたくさんあります。
ピーターは、小さくなったいすに座ることで自分が大きくなったこと、お兄ちゃんになったこと実感します。
これからお兄(姉)ちゃんになる子どもにも、ピーターの気持ちが伝わるかもしれません。
あかちゃんのゆりかご
◆ あかちゃんのゆりかご:あらすじ
生まれてくる赤ちゃんのために、家族が総出でゆりかごを作った。
引用元:偕成社
あたたかい画風で、ゆったりした時間の中での家族の愛情を描く。
◆ あかちゃんのゆりかご:レビュー
お話の内容が分かるようになる年齢のお子さんにオススメしたい絵本です。
あたたかみのある色合いと、陽気な雰囲気の絵が、赤ちゃんがうまれてくる期待とよろこびをあらわしているように感じます。
読み終わった後、大人になった自分も、こんな風にまわりを幸せな気持ちにしていたのかなと思わせてくれます。
赤ちゃんがゆりかごで眠ることを想像しながら、家族ひとりひとりが、自分のできることをします。
ゆりかごには、家族みんなの愛情がつまっていて、赤ちゃんが安らげる不思議な力がやどっているのかもしれません。
新しい家族の誕生を心から祝い、赤ちゃんの存在が、みんなをやさしい気持ちにさせてくれるほど大きいものであると分かります。
うまれてくる赤ちゃんのために、子どもといっしょに何か作ってあげるのもいいかもしれませんね。
あかちゃんがやってくる
◆ あかちゃんのくるひ:あらすじ
ママァ、あかちゃんいつくるの?
引用:絵本ナビ
なんて名前にするの?
もうすぐお兄ちゃんになる男の子の不安と期待を描く。
◆ あかちゃんがやってくる:レビュー
お話の内容が分かるようになる年齢のお子さんにオススメしたい絵本です。
ぼくの空想のなかで、赤ちゃんの姿のまま、シェフや銀行員に扮するかわいらしい絵が、ほっこりさせてくれます。
セリフはありませんが、マンガのように書かれているので、お子さんといっしょにいろんな想像してみるのもよいかもしれませんね。
『ママァ、あかちゃんにくるなっていえないの?
うちにはあかちゃんなんかいらないんじゃない?』
ぼくは、赤ちゃんがくることへの不安に押しつぶされそうになり、つい言ってしまいます。
自分の気持ちに向き合い、素朴に感じてしまうことなのかもしれません。
お兄(姉)ちゃんになる子であれば、避けて通ることができない気持ちでしょう。
子どものゆれ動く気持ちを、ママとぼくとの会話だけでじょうずに表現しています。
赤ちゃんがうまれるまで、ママとぼくは赤ちゃんの空想をつづけ、お兄ちゃんとして自覚と覚悟ができてきます。
「赤ちゃんに会いたい」と思うまでに成長した、ぼくの気持ちを大事にしてあげたくなります。
これからお兄(姉)ちゃんになる子の気持ちに寄り添ってくれる一冊です。
日本語訳は、谷川俊太郎さんです。
まとめ
初めてお兄ちゃん・お姉ちゃんになるということは、不安な気持ちや楽しみな気持ちなど、心の中はいろいろと複雑なものです。
弟・妹ができるとはいっても、子どもにとって想像することはむずかしいでしょう。
赤ちゃんを迎えるというテーマの絵本はたくさんあります。
同じようなエピソードの絵本に出会うことで、少しは安心できるかもしれません。
お母さんも出産をひかえて、気ぜわしい日々でしょう。
いったん、気持ちを落ち着けて、子どもといっしょに絵本の世界をひらいてみてはいかがでしょうか。
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