マナーって自然と身につくものだと思うんだけど…
子どもに「マナー」ってちゃんと教える必要があるのかな?
何度も子どもに「静かにしなさい!」と言っても、いうこと聞いてくれません。
子どもにマナーって、どうやって教えればいいのかしら?
こういった悩みにお答えします。
電車の中でうるさくしている子どもたちを見て、「マナーがなってないな」とつい思ってしまうもの。
でも、マナーってちゃんと自分の子どもに教えたことないかも…
と、親であれば不安になることがありますよね。
子どもが大きくなるにつれて、マナーに気を付けなければならないことが出てきます。
しっかりとマナーを身につけて、失礼がない子に育ってほしいものです。
ここでは、マナーを守る目的や身につけさせたい身近なマナーについて解説していきます。
また、子どもにマナーを教えるときのポイントについてまとめてみました。
マナーの目的|迷惑をかけないこと
- 日常生活でのマナー
- 乗り物でのマナー
- お出かけ先でのマナー
◆ マナーを守る目的は「他人に迷惑をかけないこと」
マナーを守る大きな目的は、「他人に迷惑をかけない」ということです。
これから子どもは、幼稚園や小学校などで、先生やお友だちと過ごすようになります。
マナーを守って過ごすことは、社会生活と集団生活を送るうえで、とても大切なことなのです。
マナーは生活するうちに自然に身についたようにも感じますが、親が教えなければ分からないことがたくさんあります。
「これをしてはダメ!」
「ここではこうしなさい!」
子どもがすることを頭ごなしに否定しては、マナーは身につきません。
子どもは、その場しのぎで、親の言うことをきくだけになってしまいます。
「なぜここでは静かにしていなくてはいけないのか」など、しっかりと理由を説明しましょう。
◆ 日常生活でのマナー
日常生活でのマナーは、おもにあいさつや返事、受け答えをすることや生活に密着したマナーです。
あいさつは、人とコミュニケーションをとるときに必須です。
あいさつは人とのコミュニケーションのはじまりです。
あいさつをかわすことで、会話をスムーズに始めることができます。
返事や受け答えもおなじです。
誰とも話すことなく、かかわりを持たずに社会生活を送ることは難しいです。
あいさつなどをすることは、人とのコミュニケーションには欠かせないマナーです。
人見知りな性格だと、緊張してあいさつがじょうずにできないことがあります。
親といるときに、いっしょにあいさつできるように練習するといいですね。
◆ 乗り物でのマナー
乗り物でのマナーは、車や電車・バスなどに乗るときに必要です。
乗り物でのマナーを守ることで、子どもの命を危険から守ることができます。
乗り物に乗るときに、子どもが好き勝手に行動してしまうと、多くの人に迷惑がかかります。
子どもが電車の駅のホームで走り回ると、人にぶつかったり、迷子になったり、線路側に落ちてしまうかもしれません。
大きな事故につながる危険があります。
一人一人が交通マナーを守ることで、多くの人が安心・安全に乗り物を利用できるのです。
子どもには、危険があることをしっかり分かってもらいましょう。
◆ お出かけ先でのマナー
お出かけ先でのマナーは、図書館や病院、スーパー・ショッピングモールなどで過ごすときに必要です。
お出かけ先でのマナーを守ることで、多くの人がその場所で快適に過ごすことができます。
子どもが図書館で、大きな声でさわぐと、勉強している人や本を読んでいる人が不快な思いをするかもしれません。
場所によって決められたルールを守ることで、多くの人が気持ちよく利用できるのです。
【日常生活でのマナー】生活に密着しているマナー
会話のマナー
- あいさつをする
「おはよう・さようなら・ただいま」 - 気持ちを伝える
「ありがとう・ごめんなさい・お願いします」 - 返事をする
「はい・いいえ」 - 無視せずに受け答えをする
- 目や顔を見て会話する
- 相手を不快にさせるような言葉は使わない
食事のマナー
- 「いただきます・ごちそうさまでした」
- 食べているときは立たない・歩き回らない
- 食べているときは口を開けない
- 食べているときの姿勢
- 箸の握り方や使い方
- お茶碗の持ち方や使い方
- 食事の前は手を洗う
- なるべく食べ残しはしない
その他のマナー
- ゴミはゴミ箱へ捨てる・分別する
- 脱いだ服は片付ける・洗濯カゴへ入れる
- 脱いだ靴はそろえておく
- くしゃみやせきをするときは口や鼻をおおう
※これらのマナーは一例です。
日常生活でのマナーは、大きく分けて、会話と食事とその他の生活面のマナーがあります。
すべて、生活に密着したマナーです。
子どもにいちばん教えやすいマナーであり、親がお手本となることができます。
たくさんありますが、子どもの年齢に合わせてできることから教えていきましょう。
知らない人にでもあいさつをするのは、最近では判断に悩むところですよね。
まずは、家の人とのあいさつからですね!
【乗り物でのマナー】子どもを危険から守るためのマナー
- 駅のホーム・改札口やバスの停留所などでは走り回らない・さわがない
- 電車内やバス内ではさわがない・大きな声で話さない
- 順番を守って列に並ぶ・乗る・降りる
- 座席に靴のまま上がらない
- 優先席には座らない
- 駐車場では走り回らない
- エスカレーターやエレベーターは正しい使い方をする
- 決められた場所を歩く(点字ブロックは踏まない)
電車やバスなどの乗り物を利用するときには、たくさんの危険がひそんでいます。
親は子どもを危険から守るために、マナーをしっかりと教えておきましょう。
交通マナーと同じで、乗り物でのマナーは自分の身を守るためのルールです。
いつも車移動ばかりで、電車やバスに乗らないという場合は、電車やバスに乗る機会をつくってあげるのもよいかもしれません。
子どもは経験しないと、マナーは身につきにくいものです。
じっと乗り物に座ることができない年齢だと、すぐに飽きてしまうことがあります。
飽きさせないように子どもの好きなおもちゃや本、お菓子などを持ち込んだ方がいいですね。
【お出かけ先でのマナー】お出かけを楽しむためのマナー
- お店や施設のものを勝手にとらない・さわらない・こわさない
- お店や施設の中では走り回らない・さわがない
- お店や施設の中では、順番を守る
- お店や施設で決められたルールを守る
お出かけは子どもにとってうれしいものですよね。
ついついうれしくなって、はしゃぎたくなるもの分かりますが、マナーを守ると家族みんながより楽しく過ごすことができます。
スーパーやショッピングモール、図書館や病院などは、何らかの目的があって多くの人が訪れています。
人が多く集まる場所だからこそ、マナーを守ることで快適に過ごすことができるのです。
子どもでも、順番を守って並んでいるところに割り込むことはできません。
自分勝手な行動をすることで、ほかの多く人が迷惑し、不愉快になってしまいます。
お店や施設によって、それぞれ決められた、守らなければいけないルールがあります。
実際にいろいろな場所へ行き、少しづつ経験しながらマナーを身につけていきましょう。
マナーの教え方のポイント:2つ
- 小さいうちから根気強く教えていきましょう
- 「なぜそうした方がよいのか」理由を伝えましょう
マナーはたくさんあるので、全部を一度に覚えられるものではありません。
また、子どもにマナーを教えるのには、年齢に決まりはなく、いつからでも問題ありません。
小さいうちは、「食事のマナー」からはじめることをおすすめします。
じょうずに一人で食べられない年齢でも、「いただきます」「ごちそうさま」などのあいさつや、食べるときの態度などは分かりやすいですね。
日常生活のマナーは、親がお手本になることができます。
子どもに親のマネをさせながら、かんたんなことから取り組んでいきましょう。
親がお手本になることが、子どもにとっては一番分かりやすいです。
マナーを教えても子どもは忘れやすく、すぐには行動にうつせないことがあります。
親は一度や二度ではなく、何度でも根気づよく教えていきましょう。
「これもダメ、あれもダメ」としてはいけないことばかりを伝えるのでは、子どもはその場だけで分かったような気になります。
なぜ電車の中で、走ってはいけないのか?
なぜお店のものを勝手にさわってはいけないのか?
言葉が通じる年齢になると、してはいけない理由をしっかりと伝えましょう。
してはいけない理由が分かることによって、子どもは学習し、マナーが少しづつ身についていきます。
言葉や態度で何度もくり返し、伝えることが大事です。
日常生活のマナーは、普段の生活で習慣化できるものがたくさんあります。
日常生活のマナーが身につくと、家族みんなが家での生活を快適に送ることができるようになります。
小学生になってから気を付けるマナー
小学生になると、お友だちと約束して、一人で遊びに出かけるようになります。
「お友だちの家にゲームとおかしをもって集合!」ということが出てくるようになるでしょう。
お友だちの家で守るマナーについて、まとめてみました。
- 家の人にあいさつをする「こんにちは」「おじゃまします」「おじゃましました」
- 靴をそろえて上がる
- 勝手にほかの部屋に入らない
- 勝手に冷蔵庫や押し入れなどをあけない
- 勝手に家のものをさわらない・こわさない
- お友だちの家の人の言ったことは守る
- 出したものは片付けて帰る
- 約束の時間になったら帰る
- 家の親がいない場合は、遊びに行かない
お友だちの家は、親の目が届きません。
子どもたちが集まると、楽しくなってついつい羽目を外してしまいがちです。
お友だちの家に迷惑がかからないように、遊びに行く前にはしっかりと約束しましょう。
小学生になると、保護者同士が顔見知りではない場があります。
何かトラブルがあると、お互いに不快な思いをすることになりますので、マナーを守るようにしましょう。
まとめ
子どもはマナーを守ることで、社会生活や集団生活をスムーズに送ることができるようになります。
交通のマナーなど、社会生活で身についていくマナーもありますが、親が教えた方がよいマナーもたくさんあります。
生活に密着したマナーから取り組んでいくと、自然と身についていくでしょう。
子どもにたくさんのマナーを教えるのは大変なことです。
親がお手本となり、焦らず、言葉で伝え続けることで大切です。
2021年6月現在の情報です。
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