初めての妊娠で、不安はありましたが、無事に出産することができました。
赤ちゃんとの生活は、がんばっているのですが…時々、だるくて何もしたくない日があります。
どうしたらいいのでしょうか?
こういった悩みにお答えします。
赤ちゃんとの生活は、24時間、休みがありません。
初めての子育てともなれば、赤ちゃんのお世話で一日があっという間ですよね。
さらに、子育てが思いどおりにいかず、不安になってしまうことがあります。
気持ちが不安定になってくると、よくない方向に考えがち。
だれにも頼れず、ひとりで子育ての不安や悩みを抱え込んでしまいます。
なぜなら、ママの心に元気がなくなり、ゆとりがもてない状況になっているからです。
このような状態を、「産後うつ」や「育児うつ」(産褥期(さんじょくき)うつ病)とも言います。
ここでは、育児うつの症状や、気持ちが落ちこんだときの切りかえ方についてまとめました。
この記事を読んで、自分にも思い当たることがあるかも…と不安にならなくても大丈夫です。
まずは、自分の気持ちをすなおに吐き出してみましょう。
見逃さないで!自分では気づきにくい「育児うつ」
赤ちゃんが生まれると、ママの生活は一変します。
生活リズムが大きく変わるだけではなく、ママは、慣れない赤ちゃんのお世話で手いっぱい。
授乳などで寝る時間も少なくなり、体も疲れがたまっていきます。
そのうえ、家事や掃除をこなしていると、1日があっという間。
ストレスから、ママの体調だけでなく、心に元気がなくなってしまうことがあります。
出産すると生活が急激に変化し、体が疲れてくると、よりストレスを感じやすくなります。
ストレスに対して抵抗力が落ちてしまうのです。
「育児うつ」と「マタニティブルー」はちがいます
出産したあとにあらわれる症状として、「育児うつ」と「マタニティブルー」があります。
「育児うつ」は「産褥期(さんじょくき)うつ病」と呼ばれています。
マタニティブルーの症状は、しばらくすると改善していきます。
症状は一時的なものであり、悪化することは、あまり見受けられません。
反対に、育児うつは、一過性のものではありません。
2週間以上、ヤル気が出ないといったうつの症状がつづくようであれば、注意が必要です。
子育ての不安がやストレスが大きくなると、症状も悪化する傾向があります。
結果、子どものことがかわいく思えなくなったり、子育てをするヤル気が起きなくなったりします。
深刻な事態にもつながる危険性があります。
育児うつは、しばらくすると症状がよくなるものではありません。
『自分だけは大丈夫』と過信しないようにしてください。
こんなことで弱音を吐くなんて…と、自分のことを卑屈に思うことはありませんよ。
育児うつの症状は2つあります
育児うつの症状には、大きく分けて2つの症状があります。
※症状は一例であり、個人差があります。
うつ症状が2週間以上つづく場合は、できればまわりの人に相談することをおススメします。
子育てのことが不安であれば、お住まいの自治体などには相談できる窓口もあります。
育児うつは、ほおっておいてもよくならない病気です。
一時的に良くなったと思っても、時間がたつとくり返すことがあります。
ママの元気がない姿は、子どもにも不安を与えてしまいます。
子どものためにも、自分や家族のためにも、今以上につらい思いをしないようにしましょう。
身体的症状や精神的症状は、自分からのSOSだと思い、決して見逃さないでください。
自覚がなくまわりも見逃しやすい「育児うつ」
育児うつは、自分ではなかなか気づきにくい病気です。
育児うつの身体的症状が出はじめると、気づくきっかけにはなります。
たとえば、眠れないことがつづくと、自分でも「最近、変だな…」と思うでしょう。
ただし、そのうち眠れるようになる、昼寝すれば大丈夫、とついつい放置してしまいがちです。
こんなことで病院に行くのは…、とためらってしまうからです。
心療内科を受診する、カウンセリングを受けるというのも、ママにとってはハードルが高いことですよね。
育児うつは、パートナーやいっしょにいる家族でも見逃しやすい病気です。
パートナーや家族は、ママと話す時間をもってください。
話すことで、「前に比べると、笑わなくなったかな…」とまわりの人が気づいてあげることもできます。
パートナーや家族は、ママのSOSを受けとめてあげる環境を作ることも大事です。
育児うつは、パートナーやまわりにいる家族の協力が欠かせません。
子育てはひとりでがんばらなくても大丈夫
まわりにたよれる人もいない状況だと、ママは、ついついひとりで子育てをがんばってしまいます。
子どもが小さいうちは、寝る時間も少なく、ゆっくりと休める時間をもつことができません。
さらに、子育てのことで不安や悩みも出てくるでしょう。
それでも「だれにもたよれないから、わたしががんばらなくては」と思いこむのは、とても危険です。
自分で自分を追い込んでしまうと、さらに苦しくなってきます。
子どもは思い通りにはならないもの
子育ては、親が思った通りにはならないもの。
予想外なことの連続だ、と思っておいたほうがいいでしょう。
親は、子どもをコントロールできないということを受け入れましょう。
ママは、一生けん命寝かしつけをしているのに、子どもが寝てくれないということがよくあります。
寝てくれないことに、最後にはイライラしてしまうこともあるでしょう。
どうして子どもが寝ないと、ママはイライラしてしまうのでしょう。
子どもは、夜〇時までに寝かせなければ。
子どもの睡眠時間は〇時間くらいは、あったほうがいいんじゃないかしら…
ママは、「子どもにこうしてほしい」「子どもはこうしなければならない」と思っています。
もしかして、自分では気づいていないかもしれません。
自分の思いが強いことから、できなかったことに対して、ママはイライラしてしまうのです。
「寝かせなければいけない」という思いこみを、少しゆるめてみましょう。
肩の力を抜いて、もっと楽に考えてください。
まずは、子どもは親の思い通りにはならないものだと受け入れることからはじめましょう。
また、子どもが寝ないということは、あなたのせいではありません。
子どもが寝ないことで、自分の子育てが悪いのでは…と心配しなくても大丈夫です。
子どもは親の思い通りにならないのは、あなたの子どもだけではありません。
子育ての不安や悩みは、みんなもっているものです。
勇気を出して!自分からSOSを出してみましょう
子育てをしていると、いろいろな悩みが出てきます。
なにか少しでも不安に感じることがあったら、自分で解決しようと思わないでください。
少し勇気がいることですが、行動してみましょう。
あなたが行動することで、きっと今の状況から抜け出せるはずです。
まずは、パートナーやまわりにいる家族に自分の話を聞いてもらいましょう。
信頼できる友だちでもいいですね。
お住まいの自治体には、子育てのことを相談できる窓口もあります。
不安や悩みは自分だけで抱え込まず、どんどん吐き出していきましょう。
子育てするのが苦しいと思っているのであれば、すなおに苦しいと言ってみましょう。
何かしてもらいたいことがあれば、はっきりと要望を相手に伝えてみましょう。
今の状況を変えるためには、自分の気持ちに正直になることです。
不安や悩みをひとりで抱え込んでしまうと、どんどんネガティブな方向へ行ってしまいます。
沈んだ気持ちのまま、毎日を過ごすことになり、悪循環です。
否定的な考えから抜け出せなくなり、ずっと気分も落ちこんだまま。
結果、子どもがかわいく思えなくなり、子育てが楽しめなくなってしまうこともあります。
誰かに自分のことを話すことで、自分の気持ちを整理することができます。
モヤモヤしていた気持ちがスッキリし、リフレッシュできるものです。
人に話すということは、意外にも効果があるんですよ。
また、相手の意見を聞くことで、考え方を変えるヒントをえることもできます。
育児うつかも、育児ノイローゼになっているのでは…と悩んでいるのであれば、なおさらです。
子どものことも大切ですが、ママが健やかになることを一番大切にしてください。
自分さえがんばればいいんだ、と思う必要はありません。
育児うつは、心の病気です。
精神的にも身体的にも疲れている状態ですので、大丈夫だとほっておいてはいけません。
まとめ
男性の育児休業取得の増加など、子育てに協力的なパートナーは増えつつあります。
その反面、子育ては、女性が主体となってなるという風習は今でも残っています。
ママは、自分が子育てをやらなければならないという重圧を感じていることでしょう。
子育ては、ママが一人でがんばるものではありません。
ひとりで抱え込まず、何でもひとりでやろうと思わないようにしましょう。
子どものことも大切ですが、ママは自分自身のこともいたわってあげましょう。
大変な子育てを乗り切るためにも、ママが元気でいることが大切なのです。
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