あまりきょうだいで遊ぶことがなく、仲がよくないのでは?と心配しています。
どうしたいいのでしょか?
こういった悩みにお答えします。
仲がよいきょうだいもいれば、仲が悪いきょうだいがいることでしょう。
そう思っていても、自分の子どもたちには仲よくしてほしいと思ってしまいます。
いつもいっしょに過ごしているのに、あまり話しをしない子どもたち。
もしかして、仲がよくないのでは?と親であれば、心配してしまいますよね。
きょうだいの仲を不安に感じているのであれば、親のかかわり方を見直してみましょう。
なぜなら、親の接し方が子どもたちの成長に大きな影響があるためです。
ここでは、きょうだいの仲に不安を感じる親ができることについて、まとめてみました。
この記事を読み終えて、自分のことをふり返るきっかけになればと思います。
きょうだいの性格のちがいにもよります
きょうだいの性格は、それぞれでちがいがありますよね。
同じ環境で育ち、親は同じように育てたつもりでも、子どもがもってうまれた性格というものがあります。
見た目がそっくりな双子でも、性格が同じというわけではありませんよね。
きょうだいの性格のちがいが、好みや遊び方にも影響します。
外で遊ぶことが好きな子もいれば、家のなかで本を読んでいるのが好きな子もいます。
いっしょに遊ばないからといって、きょうだいの仲がよくないということはありません。
家のなかでも、それぞれが好きなことをして過ごしていることもあるでしょう。
逆に、性格のちがいから何かとぶつかり合って、ケンカばかりしているきょうだいもいます。
きょうだいケンカをしているからといって、仲が悪いと決めるつけることもできません。
きょうだいの仲は、子どもの性格のちがいが大きく関係しています。
いっしょに遊ばないから仲が悪いと、心配しすぎる必要はありません。
ただし、きょうだいが嫌悪感をもち、いがみ合っている場合は、別に原因があるのでしょう。
きょうだい仲に不安があるときに親ができること:2つ
きょうだいの仲が悪くて困っているという場合は、親はどうしても不安になってしまいます。
きょうだいの仲のことで心配になるのであれば、親の接し方を見直してみてはどうでしょうか。
いまさら遅いのでは?、と気にすることはありません。
手遅れだと思いこまずに、気づいたときから行動してみることをおススメします。
- きょうだいを平等にあつかいましょう
- きょうだいをくらべないようにしましょう
子育てには、これが正解というものはありません。
子どもたちのことで悩むことは、それだけ子育てにけん命な証拠なのです。
きょうだいを平等にあつかいましょう
親は、きょうだいのどちらかをひいきせずに、平等にあつかいましょう。
お兄(姉)ちゃんだから…
男の子(女の子)だから…
きょうだいケンカをしたとき、子どもになにかを頼むとき。
親は、いってしまいがちな言葉ですよね。
たとえば、「お兄(姉)ちゃん」という言葉には、役割が押し付けられてしまっているのです。
さらに、親からは、役割を果たすことを求められています。
できることが当たり前、できなければ親から怒られることがあります。
「お兄(姉)ちゃんだから、下の子のめんどうを見なさい」
年が上だというだけで、親は勝手に下の子のめんどうを押し付けています。
もし、下の子を泣かしてしまったら、怒られるのはお兄(姉)ちゃんでしょう。
お兄(姉)ちゃんは、泣かせるようなことをしていないかもしれません。
下の子がわがままを言って、お兄(姉)ちゃんが注意したということもあるでしょう。
お兄(姉)ちゃんは、しっかりしなければと子どもなりにがんばってしまいます。
その結果、理不尽な思いをすることが多い傾向にもあるのです。
納得できないことがつづいてしまうと、お兄(姉)ちゃんは下の子をかわいいと思えなくなります。
ますます、きょうだいでいっしょに遊びたいとは思わないでしょう。
反対に、下の子は親から怒られないことで、横柄な性格になるかもしれません。
親の何気ない一言から、きょうだいの溝をどんどん深めてしまいます。
きょうだいが、おたがいによく思わない感情が芽生えてしまうのです。
なんでも、お兄(姉)ちゃんに任せきりにするのは、好ましくありません。
ときには、頼りにすることも必要でしょう。
なにか頼みごとをしたときには、親は、感謝の気持ちをしっかりと伝えることが大切です。
「男の子(女の子)だから」という性差についても、同じことが言えます。
お兄(姉)ちゃんが理不尽な立場にならないように、親は気にかけてください。
きょうだいを平等にあつかうことは、なかなかむずかしいことかもしれません。
親が、それぞれの子どもと向きあい、大切に想っていると伝えてみてもいいですね。
子どもは、親から愛されていると感じることできます。
きょうだいをくらべないようにしましょう
親は、きょうだい同士でくらべ、優越をつけないようにしましょう。
きょうだいは、性格もちがえば、得意なものや不得意なもの、能力もちがいます。
子どもの個性ともいえるでしょう。
きょうだいで、子どもの個性をくらべるのは、好ましくありません。
しかも、一方だけをほめつづけると、もう一方は傷つくことになります。
きょうだいで、格差を生んでしまうことにつながります。
親からほめられたほうは、優位に立つことができます。
ほかのきょうだいを、見下すような態度になるかもしれません。
ほめられなかったほうは、親から認められていないと思うようになります。
きょうだいの間で、劣等感を感じ、相手に嫌悪感をもってしまいます。
親から愛されていないと思いこみ、自分を否定するような感情をもつようになるでしょう。
きょうだいの間での優越が、相手をよく思わなくなってしまうのです。
子どもたちは、それぞれにいいところをもっています。
親は、もう一度、自分の子どものよさを見つけてみましょう。
まずは、子どものいいところを10個、挙げてみてください。
きょうだいの間でくらべる必要はありません。
子どもをひとりの人間として、親はしっかりと受けとめてください。
子どもでも大人でも、ほめられるとうれしいものです。
ほめられることで、子どもは、親から認められているということが実感できます。
きょうだいは仲よくすべきなの?親が仲よくしてほしいと思う理由
きょうだいの半数は仲がよい
全国10~60代のきょうだいがいる人を対象に、きょうだいの仲について調査した結果があります。
「兄弟・姉妹と仲が良い」と回答した人は、全体の51.2%。
約半数の人が、きょうだいの仲がよいということです。
10代女性と20代女性の約60%が、きょうだいの仲がよいと答えているのが特徴です。
いっしょに過ごしている時間が長く、分かり合えているということかもしれません。
男性は逆の傾向があり、60代男性の約60%が、きょうだいの仲がよいと答えています。
男性は年とともに、親の介護や家族の問題などで、きょうだいで協力しなければならないことが出てきます。
年をとって、きょうだいのよさに気づいているのかもしれません。
年代や男女のちがいによって、きょうだいとのかかわり方もちがうことが分かります。
きょうだいは仲よくしてほしいと思う理由
小さいころから四六時中、いっしょにいるきょうだい。
距離が近いために、お互いにいろいろな影響を与える存在でもあります。
距離が近いからこそ、感情がぶつかり合い、きょうだいケンカが起こりやすくなります。
ケンカばかりをくり返していると、親は将来のことを思い、心配になりますよね。
親としては、できればきょうだいは仲よくしてほしいと願うものです。
なぜなら、親よりもきょうだい同士が長く付き合っていくものだからです。
親がいなくなったあとも、できればきょうだいで支えあってほしいと思うのは当然のことです。
きょうだいがいれば、いざというときに頼りになるものです。
ぼくにも、きょうだいがいます。
まとめ
きょうだいなんだから、仲よくしないといけないというわけではありません。
性格のちがいで、いっしょに遊ばないきょうだいもいます。
家庭によって、さまざまなケースのきょうだいがいることでしょう。
きょうだいの仲が悪いのでは?と心配しているのであれば、親の接し方をかえることもひとつの方法です。
ご自分の家庭に合う方法があれば、参考にしてください。
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