まわりのお友だちが習い事をはじめているみたいです。
まだ、早いのかなと思っていたのですが…習い事は何歳からはじめた方がいいのですか?
こういった悩みにお答えします。
英会話やスイミングなど、小学校に入る前の子どもができる習い事はたくさんあります。
3~5歳になれば、まわりでも習い事を始める子どもがちらほらと増えてきます。
親であれば、まわりと比べてしまって、ついつい焦ってしまいますよね。
何歳から習い事を始めるとよいのか、ピアノを習わせたいけど、何歳からできるのか…
習い事を始めるにも分からないことがたくさんあります。
ここでは、習い事を始めることができる年齢と、習い事を始めるときに注意するポイントついてまとめてみました。
0歳、1~2歳、3~4歳、5~6歳と年齢別に解説します。
習い事をはじめる一番多い年齢について
◆ 習い事を始めるタイミングは「4歳」からふえてきます
小学校に入る前の子どもの習い事について、子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』によるの調査結果です。
3歳までの子どもが、習い事をしている割合は30%未満と少ない傾向です。
4歳で習い事をしている子どもの割合は、40%になります。
5歳~6歳になると、習い事をしている割合は約70%になります。
小学校に入る前には、ほとんどの子どもが習い事を始めているということですね。
◆ 習い事を始めるタイミングは決まっていません
子どもが習い事を始めるタイミングは、習う内容や種類によってちがいます。
ほかの人よりも早く習い始めた方とよいとも言えません。
たとえば、ピアノ。
2歳くらいの子どもだと、指の力が弱く、手が小さいことからピアノをひくことはむずかしいです。
ピアノの前にじっと座って練習することも、なかなかできないことがあります。
サッカーにしても、ただボールを好きなように蹴るだけではありません。
ルールを守って、チームでプレイしなければなりません。
小学校に入る前の「早期教育がいい」と思ってしまい、親は、習い事を早く始めたほうがよいのでは…と焦ってしまいますよね。
習い事は、早く始めた方がよいとも限りませんし、●歳までに始めた方が才能が伸びるということでもありません。
焦って、子どもに習い事をさせなければならないということではないので、安心してください。
子どもの習い事は、スポーツ系、勉強系、芸術系、たくさんの種類があります。
年齢別に、始めることができる習い事をまとめてみました。
【0歳】始めることができる習い事とポイント
◆ 0歳から始めることができる習い事
- ベビースイミング
- リトミック
- ベビー英会話
おすわりができるようになる月齢、1歳ちかくになれば、習い事を始めることができます。
0歳のときに始めることができる習い事は、ベビースイミングやリトミック、ベビー英会話、どです。
0歳児の習い事は、親子参加型になります。
親も子どもといっしょに、楽しみながら参加しましょう。
◆ 0歳から始めるとき:押さえておきたいポイント
新生児から赤ちゃんとは、まだまだ親の手がかかる時期です。
0歳児のときは、ムリに習い事を始めなくても問題ありません。
子どもの成長とともに、お昼寝や授乳、離乳食など、生活リズムがめまぐるしく変わっていきます。
子どもの生活リズムや、お母さんの体調など、ムリのない範囲で習い事をはじめることをおススメします。
習い事をするかわりに、おうちで読み聞かせをしたり、音楽や英語を聞いたりすることでも十分です。
親といっしょに過ごすことで、子どもはとても安心します。
この月齢のときは、親子のコミュニケーションを深めることが大切です。
【1~2歳】始めることができる習い事とポイント
◆ 1~2歳から始めることができる習い事
- スイミング
- 体操教室
- 英会話・ベビー英会話
1人で歩けるようになり、自由に動けるようになると、いろいろなことにチャレンジすることができます。
スイミングをはじめとして、体操教室やリトミックを習うことができます。
英会話は、歌ったり踊ったりする内容のレッスンであれば、楽しみながら習うことができます。
体を動かしたり、歌ったり踊ったりと、子どもは遊ぶような感覚で新しいことを吸収するができるでしょう。
◆ 1~2歳で始めるとき:押さえておきたいポイント
1~2歳は、まだ言葉をじょうずに話すことができず、意思疎通がむずかしい時期です。
イヤイヤ期ともかさなり、自己主張も強くなってきます。
この時期は、体感的に分かりやすく、子どもが楽しむことができる習い事をおススメします。
子どもの性格によっては、人見知りや場所見知りをすることもあり、慣れるのに時間がかかることがあります。
親と離れることを不安に感じる子どももいるでしょう。
イヤイヤ期もあり、予定された習い事に参加できないこともあります。
親がいっしょに参加する習い事であれば、子どもは安心して始めることができるでしょう。
1~2歳のときの習い事は、遊び感覚で、子どもが楽しい、またやってみたいと感じることが大切です。
この時期の習い事は、本格的に何かを習得するというのではなく、新しいことにチャレンジすることの方に意味があります。
【3~4歳】始めることができる習い事とポイント
◆ 3~4歳から始めることができる習い事
- サッカー
- ダンス
- ピアノなどの楽器演奏
1人でできることが増え、コミュニケーションをとることができるようになるため、少しむずかしい内容の習い事を始めることができます。
スイミングや体操教室だけでなく、ルールや手順を覚えるサッカーやダンスを習うことができます。
英会話は、英語を使ったゲームやカード遊びなどのレッスンを受けることができます。
3~4歳からピアノなどの楽器を習い始めると、絶対音感を習得できるといわれています。
◆ 3~4歳で始めるとき:押さえておきたいポイント
3~4歳は、幼稚園に入園する年齢になりますので、親と離れることができる時期です。
言葉を理解でき、お友だちや先生とコミュニケーションをとることができます。
この時期は、体全身を使ったスポーツや、動きがこまかく、器用さが求められる楽器演奏の習い事をおススメします。
絶対音感を習得するのであれば、楽器演奏を始めるのは3~4歳がベストとされています。
ただし、楽器演奏は、練習や楽譜を読むこと、じっとしていることが苦手な子どもにとってストレスになることもあります。
音楽にふれるのであれば、リトミックやダンスなどが、体を動かしながら楽しむことができます。
3~4歳の子どもにとっては、体を使う習い事や慣れない環境は、どうしても疲れてしまいます。
日中は、幼稚園や保育園があるので、習い事の時間帯はムリがないようにしましょう。
この時期の習い事は、子どもの生活リズムや体調のことと、子どもが興味をもって習うことが大切です。
【5~6歳】始めることができる習い事とポイント
◆ 5~6歳から始めることができる習い事
- 野球
- 空手などの武道
- 習字(書道)
- そろばん
- 通信教育などの学習
小学校に入る前になると、ひらがなが読めるようになるため、勉強系の習い事を始めることができます。
勉強系の習い事は、自宅でできる通信教育やオンライン学習、そのほかには、そろばん、習字(書道)などがあります。
小学校に入る前に、机にむかう習慣ができるでしょう。
チームメイトと協力することが必要な野球や、指導がきびしい空手などの武道も始めることができます。
英会話は、本格的に英語で会話をするレッスンを受けることができます。
英語や外国の文化にふれることで、日本以外の国のことに興味を持つようになるかもしれません。
◆ 5~6歳で始めるとき:押さえておきたいポイント
小学校へ入る前の5~6歳は、絵や文字への関心や「なぜ?」といった疑問がでてくる時期です。
先生やコーチの指示が理解できるようになり、自分の意見も相手に伝えることができます。
この時期は、考えながら体を使うスポーツや、小学校へ入る準備ができる習い事をおススメします。
通信教育やオンライン学習も1人で取り組めるようになりますが、ヤル気にならなかったり、分からない問題も出てきます。
学習の進み具合や、分からなかった問題などは、親のサポートが必要です。
子どもの好き嫌いがはっきりしてくることから、興味があるものとないものが分かれてきます。
子どもが興味をもてない習い事は、やりたいという気持ちにならないため続かないこともあります。
この時期の習い事は、子どもがやりたいというワクワクした気持ちをもって習うこと大切です。
習い事を始めるのはもう遅い?焦らなくても大丈夫!
習い事を始めるタイミングは、習う内容によってちがいます。
ただし、適正とされる年齢を過ぎたとしても、もう手遅れだ…と思って焦ることはありません。
習い事は、何歳から始めても大丈夫です。
「子どもが興味をもって、やってみたい、習ってみたい」という気持ちが一番大事だからです。
子どものやってみたいという気持ちは、うまくなりたいというヤル気につながります。
ヤル気があれば、習う事に集中して取り組むことができ、上達も早くなります。
上達することで、子どもは「できないことが、できるようになった」と自信を持つことができます。
親は、お金をかけた分、子どもに期待してしまいがちです。
習い事を早く始めたからといって、かならずしも、芽が出るということもありません。
習うのは、子ども本人です。
親はあくまでもサポートする側で見守りましょう。
子どもがやってみたいという習い事をみつけて、ベストなタイミングで始めることができるといいですね。
まとめ
子どもが小さいころから、習い事を始める家庭がふえてきています。
習い事の最大のメリットは、子どもの興味や好奇心が育ち、可能性が広がることです。
子どもが楽しんで学ぶことができる習い事であれば、何歳からはじめても問題ありません。
子どもが楽しんでいるかどうかを見きわめながら、親はサポートしていきましょう。
2021年7月現在の情報です。
アクトインディ株式会社:「子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』調べ」
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