小学生の子どもがいますが、何か、習い事をさせたほうがいいのかな…と考えています。
小学生におススメの習い事ってありますか?
こういった悩みにお答えします。
習い事をしている小学生(3年生)は、約87%(厚生労働省:令和元年 第9回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児))
また、小学生の習い事にかけるお金は、15,456円/月という調査結果があります。(ソニー生命:子どもの教育資金に関する調査2018)
平日の夕方は習い事で忙しくて、お友だちと遊ぶことができない子どももいますよね。
今どきの小学生は、習い事をしていて当たり前。
習い事をかけもちしている小学生なんて、珍しくありません。
親であれば、自分の子どもにも、何か習い事をさせなければといけないのかなと、ついつい焦ってしまいますよね。
たくさんある習い事のなかから、何が自分の子に合っているのか、選ぶのはむずかしいもの。
ここでは、スポーツ系、勉強系、芸術系のおススメな習い事と、メリットやデメリットについてまとめてみました。
また、子どもが習い事をはじめる前に押さえておきたいポイントについても解説します。
- スポーツ系の1番人気:水泳・スイミング
- 勉強系の1番人気:学習塾
- 芸術系の1番人気:ピアノ
【スポーツ系】おススメの習い事とメリット・デメリット
スポーツ系の習い事は、体を動かすことで気分転換にもなり、できることが子どもの自信につながりやすいという特徴があります。
◆ スポーツ系の1番人気は『水泳・スイミング』
- サッカー・野球などの団体スポーツ
- 空手・剣道・柔道などの武道
- ダンス教室・体操教室
スポーツ系で1番人気の習い事は、定番の『水泳・スイミング』です。
昔も今も変わらず、小学生には人気がある習い事です。
水泳・スイミングを習っていたお父さんやお母さんも多く、なじみがありますよね。
団体スポーツとしては、サッカーや野球があります。
男の子の習い事としては定番ですが、どちらも、最近では女の子の受け入れもあるようです。
サッカーや野球は、ルールがあまりむずかしくないことから、幼稚園児くらいから始められるスポーツです。
強いチームになると、練習もハードになり、レギュラー争いも激しくなってきます。
武道としては、空手や剣道、柔道があります。
中学校や高校でも、武道を習う機会がありますので、小学生のころに経験しておくのもよいかもしれません。
最近では、ダンスやマット運動や跳び箱を教えてくれる体操教室があります。
◆ 水泳・スイミング|メリットとデメリット
- 体力がつき、体がじょうぶになる
- 水への抵抗や恐怖心がなくなる
- 学校の水泳授業で役に立つ
- 正しい泳ぎ方を身につけることができる
- 習い始めるのに、必要な道具が少ない
- 送迎バスを利用することができる
- 皮膚が弱い子どもには、むいていないことがある
水泳・スイミングは全身運動。
体をたくさん動かすことで体がじょうぶになり、体力面ではおススメです。
指定の水着や帽子、バックなど、水泳・スイミングを習いはじめるために必要な道具は少ないほうです。
スイミングスクールによっては、送迎バスが運行されていることがあります。
親が送迎しなくてすむというのは、助かりますよね。
学校での水泳授業だけでクロールまで泳げるようになるのは、なかなかむずかしいものです。
スイミングスクールで泳ぎ方をしっかり習うことで、正しい泳ぎ方も身につきます。
泳げるようになることで、家族やお友だちと海水浴やプール遊びで楽しむことができますね。
◆ サッカー・野球|メリットとデメリット
- チームの仲間といっしょにプレイすることで、協調性が身につく
- 瞬時に判断する力が身につく
- 体力がつき、体がじょうぶになる
- ユニフォームや練習着など、習い始めるのに必要な道具が多い
- 試合や合宿など、月謝以外にも費用がかかることがある
- 試合の送迎など、保護者のお手伝いが必要なことがある
サッカーや野球は団体スポーツ。
プレーの流れを考えながら判断し、動く力が身につき、チームメイトと協力してプレーすることで仲間意識も芽生えます。
水泳・スイミングと比べると、練習時間や試合時間も長いことから、体力は自然とついていきます。
屋外での練習は、季節によってはつらいこともあるでしょう。
サッカーや野球は、ユニフォームをはじめとして、いろいろな道具が必要になります。
習い始めるには、多少のお金がかかります。
強いチームになると、対外試合や練習試合、合宿などがしばしばあることから、子どもは忙しくなるかもしれません。
練習や試合では、保護者がお手伝いをしなければなならないこともあります。
習いはじめる前には、保護者にどのくらいの負担があるのか、しっかりと確認しておきいた方がいいですね。
◆ 空手・剣道・柔道|メリットとデメリット
- 礼儀が身につく
- 集中力が身につく
- 剣道は必要な道具が多い
空手・剣道・柔道は、武道といわれるスポーツ。
武道はほかのスポーツとはちがい、相手と一対一で競い合うことから、集中力が求められます。
「礼に始まり、礼に終わる」
武道では、正座をしたり、きちんとあいさつや返事をしたりと、自然と礼儀作法が身についていきます。
武道には、級や段があります。
「今度は●帯をとろう」と、子どもにとって次の目標がわかりやすく、ヤル気にもつながります。
きびしい審査を受け、級や段があがることで、子どもは達成感と自信をもつことができます。
武道は指導や審査がきびしいこともあり、精神的にも強くなってくるでしょう。
【勉強系】おススメの習い事とメリット・デメリット
勉強系の習い事は、学校の授業とは関係なく、新しい知識をふやすことができます。
どんどん先取りして学ぶことで、子どもの能力を伸ばすことができるという特徴があります。
◆ 勉強系の1番人気は『学習塾』
- 通信教育やオンライン英会話などの自宅学習
- 対面式の英会話教室
- そろばん
- プログラミング教室やロボット教室などのコンピューター関連
勉強系で1番人気の習い事は、やはり『学習塾』です。
中学受験の予定がなくても、小学生のうちから学習塾に通わせる傾向があります。
通信教育は、紙の教材だけではなく、タブレット1台で自宅で気軽に始められるものもあります。
2020年から小学校で英語教育が必須化されたことにより、小さいころから英会話を始める子どもが増えています。
英語が話せるようになれば、子どもの将来の可能性が広がりますよね。
最近は、対面式の英会話教室ではなく、自宅でレッスンを受けることができるオンライン英会話のほうが人気です。
コロナの影響もあり、これからオンラインを使った学習方法は増えていくことでしょう。
英語教育と同じように、プログラミング教育が始まったことにより、コンピューターに関連した習い事も増えてきました。
◆ 学習塾|メリットとデメリット
- 勉強する習慣が身につく
- 基礎学力が身につく
- 授業の先取りができる
- 成績がよくなることがある
- 学習塾の宿題ができないことがある
- 中学受験を考えている場合は、塾にかかる費用が高くなる
学習塾にかようことで、子どもは、勉強する習慣が身につきます。
家とはちがい、まわりが同じように勉強している環境のため、集中力もついてきます。
学習塾で勉強することにより、計算する力などの基礎学力が定着し、成績があがることもあります。
学習塾からも、宿題や課題を出されることがあります。
子どもによっては、学習塾の宿題まで手が回らないことが出てくるでしょう。
自分からすすんでできるようになるまでは、親の見守りも必要になってきます。
◆ 通信教育・オンライン英会話などの自宅学習|メリットとデメリット
- 自宅で学習できる
- 親が送迎しなくてよい
- 対面型の学習塾と比べると、月謝が安い
- 集中して勉強できないことがある
- スケジュール管理やレッスンの付き添いなど親のサポートが必要なことがある
自宅での通信教育は、紙の教材からタブレットでの学習方法に変わりつつあります。
オンラインを使った学習は、親が送迎する手間がいらないため、自宅で気軽に始めることができ人気があります。
通学する学習塾に比べると、通信教育やオンライン英会話の月謝はそれほど高くないので、はじめやすいですね。
今では、オンラインでの通信教育や子どもむけの英会話は、どれがよいのか悩むほどたくさんあります。
ただし、自宅での学習は、緊張しない半面、子どもが気が散ってしまい集中できないこともあります。
教材の丸付け、タブレットの操作方法やオンラインでのコミュニケーションをとるのが苦手な子どもの場合は、親のサポートが必要になってくるでしょう。
【芸術系】おススメの習い事とメリット・デメリット
芸術系の習い事は、楽器演奏や踊ることをとおして、子どもが感じたことを自由に表現することができます。
美しいものや、感動するものにふれることで、こころがゆたかになり、感性がみがかれるという特徴があります。
◆ 芸術系の1番人気は『ピアノ』
- ピアノ以外のエレクトーンやバイオリンなどの楽器演奏
- バレエ
- 習字(書道)
- 絵画教室・造形教室
芸術系で1番人気の習い事は、定番の『ピアノ』です。
ピアノは女の子の習い事でしたが、最近では、ピアノを習う男の子も増えてきました。
ピアノを小さいころに習っていたり、実家にピアノをお持ちのお母さんは多いかもしれませんね。
ピアノ以外としては、エレクトーンやバイオリンなどの楽器演奏があります。
ふわふわしたステキな衣装で軽やかに踊るバレエは、女の子のあこがれの習い事かもしれません。
小学校では、習字(書道)や図画工作の授業があります。
習字(書道)や絵画教室・造形教室で学んだことは、そのまま授業で役に立ちます。
◆ ピアノなどの楽器演奏|メリットとデメリット
- リズム感や音感がよくなる
- 音楽にしたしみを持つことができる
- 発表会や演奏会など、人前で演奏する機会がある
- 月謝が高い
- 楽器の購入費用が高い
- 発表会や演奏会など、月謝以外にも費用がかかることがある
- 発表会や演奏会など、保護者のお手伝いが必要なことがある
- 自宅で練習する必要がある
ピアノなどの楽器演奏は、リズム感や音感がよくなるだけでなく、音楽にしたしみをもつことができます。
音楽に興味を持つこと、楽器を演奏することで、子どもの感性はゆたかになるでしょう。
また、両手の指先、耳などを同時に使って演奏するため、脳の機能によい刺激を与えるといわれています。
ピアノなどの楽器演奏は、たいてい発表会や演奏会があります。
今まで練習してきた成果を、人前で発表できる機会があることで、子どもにとってはよい経験になることでしょう。
芸術系の習い事は、ほかの習い事と比べると、月謝が高めです。
発表会や演奏会の費用が、月謝のほかに必要なときもあり、衣装もそろえなくてはいけません。
次のレッスンを受けるまでのあいだ、かならず自宅で練習をしなければなりません。
毎日、できないところを何度も地道に練習することになります。
子どもが練習する気になれない、練習が楽しくない、といったこともでてくるでしょう。
時間管理や練習する環境づくりなど、親のサポートが必要です。
【押さえておきたいポイント:4つ】習い事をはじめる前に
- 習い事をはじめるのに、子どもの意見を聞いて決めましたか?
- 習い事にかかる費用は、ムリではありませんか?
- 習い事の送迎は、問題なくできますか?
- 習い事をはじめたあとの生活リズムは、問題ありませんか?
習い事をはじめるときに1番大事なことは、「子どもがその習い事をやりたいかどうか」です。
習うのは、子ども本人です。
子どもが習い事に興味があるかどうか、しっかり話し合ってみましょう。
子どもが興味をもてない習い事をはじめたしても、ヤル気が出なくて、長く続かないことが多いです。
ヤル気がないまま続けたとしても、習い事を楽しいと感じることができず、なかなか上達しないかもしれません。
親の意思だけで子どもの習い事を決めずに、子どもが「習い事をはじめたいという気持ちがあるかどうか」を聞いてみてくださいね。
子どもがやりたいと思う習い事と、親が習わせたい習い事は、同じではないこともありますよ。
習い事をはじめるにあたっての費用や月謝、送迎のこと、生活リズムなども、しっかりとチェックしておきましょう。
試合や練習があり、家族で週末に出かけられなくなったり、平日の夕方もお友だちと遊ぶ時間が減ったりします。
習い事は、親や子どもにとって、「ムリのない範囲」ということも大切なポイントです。
習い事は、学校以外の場所で、子どもが自分の好きなことや得意なことを学ぶことができる場所です。
習い事をすることで、子どもはたくさんの刺激をうけて、心身ともに成長できるものです。
まとめ
今どきのほとんどの小学生は、学校から帰ったら、遊びに行くのではなく、習い事に行くこと当たり前となっています。
習い事をすることで、子どもは新しい環境でいろいろな経験をつむことができるのです。
学校以外の場所で、新しいことを経験することで、たくさんの刺激をうけることができます。
習い事をすることは、子どもの教育や心身の成長にとって、多くのメリットがあります。
子どもが興味を持っていること、やりたいことをしっかり話し合って、自分の子どもに合う習い事を考えてみましょう。
2021年7月現在の情報です。
厚生労働省:令和元年 第9回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)
ソニー生命:子どもの教育資金に関する調査2018
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