きょうだいの歳の差って、どのくらいはなした方がいいのかしら?
きょうだいの歳の差によって、何かちがいはあるのかな?
歳の差で考えられるメリット、デメリットが知りたいです。
こういった悩みにお答えします。
「2人目はすぐにほしいな」
「1人目の育児に手いっぱいで、2人目はしばらくは考えられない」
子どもは授かりものとは言っても、2人目のことは気になってしまいますよね。
周りでは、2人目を妊娠した!と言っているママもいるかもしれませんね。
1人目の育児に追われながらも、2人目のことをつい考えてしまうものです。
出産の年齢、家庭の状況、経済的なことなどを考えはじめると、悩みはつきません。
『2人目は、〇歳はなした方が育てやすい』といった正解はありませんが、歳の差でのちがいはあります。
ここでは、きょうだいの歳の差によって考えられるメリット・デメリットについてまとめてみました。
生活面、教育・経済面、きょうだいの関係別に解説しました。
【年子きょうだいの場合】まるで双子育児
年子きょうだいは、2人同時に手がかかってしまいます。
体力や気力が必要になる年子きょうだいの育児は、ワンオペで乗り切ることがむずかしいでしょう。
ご両親など、まわりの人と助け合い、協力しながら育児ができる環境が望ましいです。
◆ 生活面でのメリットとデメリット
年子のきょうだいの育児は、めまぐるしい忙しさです。
どちらの子にもオムツ、授乳、離乳食と育児の手を取られ、双子を育てているような感じです。
ただ、1人目の育児経験が役に立ち、2人目のお世話はてきぱきとこなすことができるでしょう。
歳の差がないので、上の子が赤ちゃん返りをすることはほぼないでしょう。
1人目は、2人目の出産を特に意識することなく、気づいたらいっしょに過ごしていたという感覚です。
2人目妊娠中のつわりで体調不良のときでも、1人目のお世話をしなければなりません。
出産したあとは、まだ赤ちゃんのような1人目と新生児の育児がはじまるので、やはり大変です。
乳幼児期の年子きょうだいを育てるお母さんは、なにより体力と気力が必要です。
睡眠不足にもなりますので、近くにサポートしてくれる人がいると心強いですね。
子育てにかかる期間が短いので、子どもたちが自立したあとは、自分の生活を楽しむ時間がたくさんあります。
子育てから一気に手が離れてしまうので、もしかすると、子どもたちがいなくなったさみしさを感じてしまうかもしれませんね。
◆ 教育・経済面でのメリットとデメリット
1人目で使った育児グッズや洋服など、2人目にすぐに使うことができます。
育児グッズを新しく買いそろえなくていいのは、助かりますね。
幼稚園や学校などの期間がほとんど同じのため、行事が一度に終わります。
授業参観や懇談会は、2人のクラスをはしごすることになるため、親は少し慌ただしいかもしれません。
在園・在学期間がかぶるため、教育費がかかる期間は短くてすみますが、同じ時期に2人分が必要になります。
受験や入学も連続するため、入学にかかわる費用など、大きい出費が続きます。
一度に出費する金額が大きくなってしまうので、幼少期から計画的にためておくことが大事ですね。
◆ 年子きょうだいのメリットとデメリット
歳の差がなく、対等な立場の年子きょうだいは、激しくぶつかります。
ささいなことで、きょうだいケンカや言い合いになることが多いでしょう。
少し大きくなってくると、共通の話題もでき、いっしょに楽しめるようになります。
同性であれば、さらに仲良く、いっしょに遊ぶことができるでしょう。
家族でのレジャーは、きょうだい2人が楽しめるスポット同じになりやすいため、家族みんなで楽しむことができます。
小学校は、5年間もいっしょです。
2人いっしょに登校でき、きょうだいが近くにいるので、学校生活もお互いに心強いですね。
【2歳差きょうだいの場合】おたがいがライバル
2歳差きょうだいは、妊娠中、出産後に1人目のイヤイヤ期とかさなりがちです。
お母さんが取られてしまったという思いから、1人目が赤ちゃん返りをすることがあります。
赤ちゃんの世話をしながら、1人目のフォローは大変ですが、赤ちゃん返りをしている時期はしっかりと受け止めてあげましょう。
2歳差きょうだいも、まだまだ育児に手がかかるので、身近に頼れる人がいた方がいいですね。
◆ 生活面でのメリットとデメリット
2歳差のきょうだいは、どちらにも育児の手を取られます。
2歳くらいだとまだ1人でできることが少ないため、オムツ、トイトレ、食事の世話が必要です。
ただ、1人目の育児経験があることから、2人目はスムーズにお世話することができます。
2歳くらいの子どもは、お母さんが赤ちゃんに取られてしまったと感じてしまいます。
イヤイヤ期ともかさなり、赤ちゃん返りをすることがあるでしょう。
自分でご飯を食べるといった、今までできていたことが、できなくなることもあります。
お母さんに甘えたいという気持ちのあらわれですので、たまにはお母さんをひとり占めさせてあげましょう。
2人目妊娠中、1人目はちょうど歩き始めたり、元気に動き回ったりして、目を離せません。
出産したあとは、イヤイヤ期の1人目と赤ちゃんの育児がはじまるので、お父さんにもしっかり協力してもらいましょう。
産後は睡眠不足になりますし、お母さんは無理しがちです。
お父さんが、育児休暇をとれると助かりますね!
◆ 教育・経済面でのメリットとデメリット
1人目の育児グッズや洋服がお下がりできるので、経済的に助かります。
小学校の期間が4年間かぶるため、行事は一度に終わりますが、授業参観や運動会などの学校行事は忙しいかもしれません。
お父さんお母さんで、1人ずつ担当できるといいですね。
在園・在学がかさなる期間は、2人分の教育費がかかり続けることから、出費が大きくなります。
◆ 2歳差きょうだいのメリットとデメリット
ライバルのような立場の2歳差きょうだいは、ささいなことで言い合い、日常的にきょうだいケンカが起こります。
少し大きくなってくると、いっしょに遊んで楽しむことができるようになります。
年の近さから楽しめるものが同じになりやすく、きょうだい2人が楽しめる場所にお出かけできます。
【3歳差きょうだいの場合】入学・卒業・受験が丸かぶり
3歳差きょうだいは、お兄(姉)ちゃんになった1人目が、育児の助っ人になってくれるかもしれません。
親は、気持ちに余裕をもつことができ、赤ちゃんの育児に専念できるでしょう。
赤ちゃん返りをするかもしれませんが、兄・姉としての自覚があり、赤ちゃんをかわいがりたい気持ちも持っています。
赤ちゃん返りをしたときは、わがままを言いたい気持ちを受け止め、思いっきり甘えさせてあげましょう。
◆ 生活面でのメリットとデメリット
3歳くらいだと、1人でできることが多くなり、親の手があまり必要ありません。
その分、親は気持ちに余裕ができ、赤ちゃんのお世話をすることができます。
1人目と2人目の年齢が空いてくるほど、育児休暇の取得期間によっては、ブランクが出てしまいます。
育休の取得期間、保育園の入所については、タイミングをしっかり考える必要がありますね。
◆ 教育・経済面でのメリットとデメリット
幼稚園グッズや、学校で使う裁縫(さいほう)道具などの学用品が、3歳差であればお下がりできます。
3歳差は、入学、卒業、受験のタイミングがかさなり、教育費が同時期に必要になるときがあります。
中学・高校・大学の入学時には、大きな出費はさけらないので、しっかりと準備をしておきましょう。
子ども2人の「中学と高校」受験、「高校と大学」受験がかさなると、親の方がアタフタしてしまいそうです…
◆ 3歳差きょうだいのメリットとデメリット
3歳くらいの子どもは、赤ちゃんがうまれると兄・姉としての自覚が出てきます。
赤ちゃんのことを「かわいい」と思い、育児のお手伝いをしてくれるかもしれません。
きょうだいケンカは、体が大きい1人目が強くなってしまうので、叩いたり蹴ったりしないように注意をしておきましょう。
【4歳差以上のきょうだいの場合】のんびり子育て
4歳差以上のきょうだいは、しっかり者のお兄(姉)ちゃんが赤ちゃんのめんどうを見ることができます。
親は、お兄(姉)ちゃんといっしょに、赤ちゃんの育児ができます。
1人目を出産したときとはちがって、予防接種や乳幼児検診、離乳食の作り方など育児の状況が様変わりしていることでしょう。
ブランクがあるので、育児の復習と予習が必要ですね。
気持ちに余裕がある分、1人目の生活を中心に考え、歳の差きょうだいの育児を乗り切っていきましょう。
◆ 生活面でのメリットとデメリット
4歳以上はなれると、1人目は幼稚園や学校に行っていることになります。
妊娠中も無理なく過ごすことができ、出産後も、日中は赤ちゃんと2人で過ごすことができます。
親は、久しぶりの赤ちゃんの育児で手間取ることもあるかもしれません。
1人目がいない時間がありますので、余裕をもって赤ちゃんの世話ができるでしょう。
1人目の幼稚園や学校行事、習い事があるため、2人目は、首もすわらない赤ちゃんのときから1人目の生活リズムに振り回されることが多くなります。
反対に、赤ちゃんの育児にかかりっきりになってしまうと、1人目に我慢させてしまうことも出てくるかもしれません。
歳の差きょうだいは、それぞれの生活リズムがちがうので、バランスとりながら乗り切っていきましょう。
◆ 教育・経済面でのメリットとデメリット
在学期間がかぶらないため、授業参観や運動会など、じっくりと学校行事に参加できます。
ひとりに集中して、行事を楽しむことができます。
在学期間がかぶらない反面、長いあいだ、教育費が必要になります。
1人目がやっと卒業して、しばらくすると2人目が入学するということになります。
2人目を出産したあとに、教育費についてはしっかり算段をしておきましょう。
◆ 4歳差以上のきょうだいのメリットとデメリット
4歳以上はなれると、お兄(姉)ちゃんとして、赤ちゃんの育児を手伝ってくれます。
お兄(姉)ちゃんが下の子にゆずってくれることもあるので、ケンカになることは少ないです。
きょうだいでもめることはありませんが、生活リズムがちがうため、共通の話題もできにくくなります。
お互いに興味をもつことがちがうため、2人いっしょに楽しめるレジャーというのは、なかなかむずかしいかもしれません。
まとめ
きょうだいでの歳の差によるメリット・デメリットは、それぞれちがいます。
歳の差によって影響されることは大きいですが、よいところもあれば、悪いところもあることが分かります。
2人目がうまれると、育児は2倍以上に大変になるといいます。
2人目育児をうまく乗り切れる環境づくりや、サポートしてくれる体制をととのえることも大切です。
どんな歳の差きょうだいでも、お母さん1人だけで育児を頑張り、無理することがないように心がけましょう。
2021年7月現在の情報です。
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