子どもの「自立心」ってどうやったら育てることができるのでしょうか?
こういった悩みにお答えします。
子どもの成長は、早いものです。
幼稚園、小学生、中学生…と、あっという間に大人に近づいていきます。
将来、子どもには自立してほしいと思っていても、実際に親はどうしたらいいのか分かりませんよね。
子どもが大人になったときに、自分の力で対処できるようになってほしいものです。
子どもが自分の力で生きていくためには、自立心をもつことが大切です。
子どもの自立心は、日ごろの親の接し方で育てることができます。
ここでは、子どもが自立するために必要なポイントと親ができることについてまとめてみました。
子どもの自立は、親にとってはうれしくもあり、さみしくもありますよね。
親としては、複雑な気持ちになります。
「自立する」は「自分」がキーワード
将来、子どもには自立してほしいと思っている親は多いですよね。
子どもが社会に出て、自分の意思で、自分の人生をしっかりと歩んでいってほしいです。
進学してひとり暮らしをはじめるとき、就職したり、結婚したりして家を出るとき。
子どもが大人になり、経済的に自立し、親もとからはなれるときが来ます。
経済的に自立することは、分かりやすいものです。
では、経済的な自立以外で「自立する」というのはどういった意味なのでしょうか?
自立するということは、「自分」が重要なキーワードになります。
子どもが自立するというのはどういう意味?
子どもが自立するということは、「自分」で考えて、「自分」ひとりで行動できるようになることです。
経済的にはもちろんのこと、精神的にも親にめんどうをかけないということです。
手がかからない子どもというのは、一見、自立しているように見えます。
手がかからないことは、親にめんどうをかけないという意味では合っています。
めんどうをかけないというのは、親の意見や指示にしたがっているということです。
大人にとって、都合がいいだけの子どもになっているかもしれません。
都合よく、まわりの人の指示にばかりたよっていると、人にたよらないと生きていけない大人になってしまいます。
- 自分が何をしたいか、どうすればいいのかを自分で考える。
- やりたいことや考えていることを自分で伝える。
- 自分がやりたいことを、行動できる。
自立するということは、「自分」がキーワードになります。
自立心を育てることは、子どもが自分の人生を、自分の力で歩む力になります。
自立心を育てるのは子どものころから
自立心は、大人になるまでに自然に育っていくものではありません。
子どもの自立心を育てるのは、日ごろの接し方が大事です。
子どもが小さいうちは、親が身の回りのことや生活のお世話をしています。
幼少期の子どもは、自立心がなくても生きていけるのです。
子どもが学校に行くようになると、親の目が届きにくくなります。
子どもを取り巻く環境が、今までとはちがってきます。
学校での生活、友だちや勉強のことなど、自分で対処しなければならないことが出てきます。
先生に言われないと行動できない。
自分の考えがなく、何でも人の意見に流されてしまう。
学校で困るのは、親ではなく、子ども自身なのです。
社会人となれば、なおさら自分で対処しなければならないことが多くあります。
子どもの自立性を引き出すためには、家庭での接し方にポイントがあります。
自立心を育てるのに必要なこと:3つ
子どもの自立心を育てるには、親ができる3つのことがあります。
- 子どもの自己肯定感を尊重しましょう
- 子どもの達成意欲を大事にしましょう
- 子どもの自己実現力をのばしましょう
子どもの自己肯定感を尊重しましょう
親は、子どもが「やりたい」「やってみたい」という気持ちを大切にしましょう。
ありのままの自分を受け入れると、自分がやりたいこと、やってみたいことを見つけることができます。
自分から、進んで行動する力がわいてきます。
自己肯定感が低いと、自分のことを「ダメな人間だ」と思いこみがちになります。
何をやってもうまくいかない、新しいことにチャレンジする気持ちもなくなってしまいます。
親の価値観で、子どものことを勝手に決めるのは好ましくありません。
「こうすべき」や「こうなってほしい」という親の考え方は、子どもの選択肢を狭くしてしまいます。
子どもが自分で考える習慣も、身につきません。
できる範囲で、子どもには何でもチャレンジさせてみてください。
親は、子どもの意見を否定せず、子どもの意欲をサポートしましょう。
子どもは、自分が決めたことに挑戦することで、興味や関心の幅を広げることができるかもしれません。
意外にも、子どもの才能が開花することもあるでしょう。
子どもなりの発想やひらめきによって、新しい世界が広がっていきます。
子どもが、新しいことにチャレンジしてみたいという気持ちを尊重しましょう。
自分がやりたいことを自分で発見できる力は、自立につながります。
子どもの達成意欲を大事にしましょう
「勉強しなさい」
親に言われたからといって、がんばって勉強している子どもはなかなかいませんよね。
子どもは、親からやらされたものには、モチベーションはなかなか上がらないものです。
「今度のテストは、90点以上はとりたい!」
「次の試合までには、レギュラーになりたい!」
反対に、自分がやりたいことに対しては、ヤル気が出ます。
自分がやりたいと思ったことには、かならず自分なりの目標があるからです。
子どもは、「自分はこうなりたい」という将来に向かってがんばろうとするのです。
がんばっても、成功するかどうかは分かりません。
確かに、失敗することもあります。
失敗しても、目標にむかってがんばれた自分が自信になります。
目標にむかって努力し、自分の力を出しきれたというプロセスが大事なのです。
失敗することも、子どもにとってはプラスの経験となります。
自分の決めた目標にむかって、子どもががんばろうとする気持ちを大事にしましょう。
困難な状況になっても、自分の目標にむかって解決する力をつけることは、自立につながります。
子どもの自己実現力をのばしましょう
親が子どものためにと、先回りしすぎるのはよくありません。
何でも手を出しすぎてしまうと、子どもは自分で考える機会すらなくなってしまうのです。
まわりの人の指示ばかりにしたがっていると、自分で考えようとしなくなります。
よいことか、悪いことかを判断する力も身につきません。
すべてが人任せになってしまい、自分の行動に責任感をもつことができなってしまうでしょう。
自分の考えをもつことができず、まわりの人の意見に流されてしまうこともあります。
主体性がない大人になってしまうのです。
日ごろの生活でも、子どもが主体となって考えさせましょう。
自分に選択権があると、子どもは自分で考え、物事を決める力が身につきます。
自己実現力の根底は、自分で考えて、判断することです。
自分で決めたことは、責任もって行動することができ、自立につながります。
親ができることはひとつ「見守りサポートすること」
子どもの自立心を育てるために親ができることは、「見守りサポートすること」です。
子どもがやることを親がすべて決めて、押し付けないようにしましょう。
親の価値観や考え方が、子どもにとってふさわしいこととは限りません。
親の問題と子どもの問題は、切り分けて考えるようにしましょう。
子どもは子どもなりの人生があります。
子どもの人生は、子どもなりに自分で考え、みずからが歩んでいくものです。
失敗するからといって、親が助けるのも好ましくありません。
いつも親が助けてしまうと、子どもは失敗する経験もなく、努力することをやめてしまいます。
親は、子どもがやりたいことをサポートする側にまわりましょう。
失敗したときには、子どもの気持ちを受け止めてあげてください。
次にどうすればいいのか、いっしょに考えてあげると、次に挑戦する力がわいてきます。
成功したときには、いっしょに喜んであげてください。
子どもの成長に合わせて、子どもがやりたいことを見守りながらサポートしくことが大切です。
親が見守ってくれることが、子どもの安心感につながります。
安心感があるからこそ、子どもは次へとチャレンジする気持ちがわいてくるのです。
自立は、親が子どもを突き放すものではありません。
まとめ
子どもの自立心を育てるためには、子どものころからの接し方が重要です。
大切なことは、主体は子どもにあるということです。
親の価値観で、子どもの人生を決めてはいけません。
あくまでも、親は子どものサポーター、応援団です。
子どもの自立には、親のサポートが必要です。
親は、子どもが失敗したときにも、成功したときにも、受け止める大きな存在なのです。
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