子どもに習い事をさせたいのだけど、習い事ってどのくらいお金がかかるのかな?
レベルが上がると、習い事の月謝も少しづつ高くなるし、教育費のことも心配…
習い事にいくらお金をかけたらいいのでしょう?
こういった悩みにお答えします。
親であれば、子どもがやりたいといった習い事はできるかぎりさせてあげたいですよね。
習い事をするには、かならずお金がかかります。
習い事にかかるお金は、月謝だけはありません。
習いつづけると、月謝以外にもかかる費用が出てきます。
子どもがどの習い事をするかということも大事ですが、どのくらいお金がかかるのかということも、親にとっては重要なポイントです。
ここでは、子どもの習い事にはいくらまでお金をかけていいのかについて解説します。
また、小学生に人気の習い事にいくらお金がかかるのかについてまとめてみました。
子どもの習い事は、かけようと思えばいくらでも…となりがちです。
家計にとっての習い事の適正金額を、知っておいたほうがいいですね。
【ポイント】習い事の適正金額は世帯の手取り月収『5%以内』が目安
習い事にかける適正な金額は、『世帯の手取り月収の5%以内が目安』といわれています。
きょうだいがいる場合でも、きょうだい全員の分を合わせて5%以内となります。
【子どもの習い事に使えるお金】
30歳~34歳の平均月収410万円を例にとって説明します。(国税庁:民間給与実態統計調査 令和2年9月)
平均月収410万の場合は、所得税などの税金が引かれ、手取り月収は約27万円となります。
習い事の費用が5%をこしてしまうと、家計を圧迫することになります。
習い事には、月謝のほかにも臨時的な支出がともないます。
臨時的な支出のことも考えて、習い事にかかるお金がいくらになるのか、しっかりと押さえておきましょう。
習い事をふやせば、かならずお金がかかってしまうもの。
習い事にかかるお金は、家計にとって『ムリがない範囲』というを忘れないようにしておきましょう。
小学生に人気の習い事:10選|習い事にかけているお金はいくら?
◆ 小学生に人気の習い事:10選
1位:水泳
2位:学校の補習のための塾・受験のための塾
3位:英会話教室・英語塾
4位:通信教育
5位:音楽教室(歌や楽譜など)
6位:サッカー・フットサル
7位:体操教室
8位:書道
9位:そろばん
10位:ダンス(バレエ以外)
※学校以外で行っている習い事はない⇒21.3%
小学生に人気の習い事は、「水泳」です。
(学研教育総合研究所:「小学生の日常生活・学習・新型コロナ対策の休校に関する調査」2020年8月調査)
2位から4位までは、「学校の補習のための塾・受験のための塾」「英語・英会話教室」「通信教育」と学習系の習い事がつづいています。
学習系の習い事は、授業の補習や復習、中学受験対策として通っている子どもが多いと考えられます。
学習系の習い事はどれも16%から18%、習っている小学生は多いですね。
5位の「音楽教室」も、学習系の習い事と同じくらいの割合で15%です。
小さいころから習いはじめて、続けている子どもも多くいるはずです。
習い事をしていない小学生は、21.3%。
学年が上がるにつれて、習い事をしている小学生は増えていきますが、4年生の85%がピークとなっています。
◆ 小学生の習い事にかけるお金:月額15,456円
子どもの習い事にかけるお金について調査した結果、小学生は15,456円/月です。
(ソニー生命:「子どもの教育資金に関する調査2018」)
未就学児は7,471円/月、中高生は20,656円/月、大学生は13,369円/月となっています。
全世代での平均は、14,260円/月です。
2016年と比べると4,020円増えており、習い事にかけるお金は年々上がってきています。
習い事に熱心な家庭が、ふえているのでしょう。
教育費とのかねあいも考えながら、家計にムリのない範囲で習い事を選ぶことも大切です。
小学生に人気の習い事10選:知っておくべき!習い事の費用
◆ 1位:水泳
水泳 | |
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月謝 | 5,000円~/週1回 |
月謝以外に必要なお金 | 入会金・保険代・利用する場合は送迎のバス代 |
その他 | 習いはじめるときに、スイミングスクール指定の水着・キャップ・バッグなどが必要 |
水泳は、基本的に週1回コースで5,000円~、週2回コースだと7,000円~になります。
回数が多いほど、お得な金額になっており、それだけ上達も早くなるでしょう。
レベルが上がり選手育成コースになると、月謝が高くなり、練習時間も増えます。
水泳の競技大会に出場する場合は、エントリー代も必要となります。
習いはじめるには、スクールで指定されている水着やキャップなどを買いそろえなければなりません。
子どもの成長とともに、水着を買い替える必要も出てきます。
無料の体験レッスンを受けると、入会金が無料になったり…とうれしい特典があるかもしれません。
◆ 2位:学校の補習のための塾・受験のための塾
学習塾と進学塾 | |
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月謝 【学校の補習のための塾】 | 7,000円~/週1回もしくは1教科 |
月謝 【受験のための塾】 | 10,000円~/週1回もしくは1教科 |
月謝以外に必要なお金 | 入会金・テキスト代などの教材費 |
その他 【受験のための塾】 | 夏期講習などの講習費用・模擬試験などのテスト代など |
学校の補習のための塾は、週1回もしくは1教科で7,000円~になっています。
学年が上がるにしたがって、少しづつ月謝は高くなります。
受験のための塾は、中学受験対策のための「進学塾」になります。
小学校4年生あたりから、受験対策のために塾に通いだす子どもが多いようです。
進学塾は、週1回もしくは1教科で10,000円~ですが、学年が上がるにしたがって月謝は高くなります。
中学受験前の小学校6年生の月謝がピークです。
進学塾は、月謝や夏期講習などの費用を合わせると、年間100万円ともいわれるほどです。
学校の補習のための塾と受験のための塾では、金額にかなりのちがいがあります。
どちらの塾も、出される宿題の量や、先生や教室の雰囲気などが子どもに合うかどうかもしっかり見きわめましょう。
◆ 3位:英会話教室・英語塾
英会話教室・英語塾 | |
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月謝 | 6,000円~/週 1回 |
月謝以外に必要なお金 | 入会金・テキスト代などの教材費 |
対面式の英会話教室は、週1回で6,000円~になっています。
英会話教室では、レッスンに必要なテキスト代の購入も必要です。
DVDなどがセットになった教材など、10,000円以上することもあり、英会話の教材費はわりと高めです。
また、レベルが上がると、テキストを買い替えなければなりません。
塾と同じように、英会話教室も先生や教室の雰囲気などが大切です。
先生も、日本人講師ではなくネイティブ講師かもしれません。
無料体験レッスンをうけることができる英会話教室が多いので、気になる場合はレッスンを受けることをおススメします。
◆ 4位:通信教育
通信教育 | |
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月謝 | 3,000円~ |
月謝以外に必要なお金 | 入会金・テキスト代などの教材費 |
その他 | タブレット端末のレンタル費など |
通信教育は3,000円~で、ほかの習い事に比べると安いため人気があります。
学年が上がるにしたがって、少しづつ月謝は高くなります。
最近では、紙の教材だけでなく、タブレット端末で学習を進めることができます。
タブレット端末での学習は、子どもひとりだけも取り組めるようになっています。
通信教育は、親が送迎する手間がなく、自宅で好きな時間に学習できるというのが最大のメリットです。
コロナの影響もあり、いろいろな種類の通信教育があります。
子どもといっしょに、ホームページを見ながら選んでみるのもいいかもしれませんね。
◆ 5位:音楽教室(歌や楽譜など)
音楽教室 | |
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月謝 | 5,000円~/週1回 |
月謝以外に必要なお金 | 入会金・楽譜などの教材費 |
その他 | 楽器購入費用・楽器レンタル費用・発表会のための参加費・衣装代など |
音楽教育は、週1回で5,000円~になっています。
習うところを大手の音楽教室にするか、個人教室にするかで金額にちがいがあります。
個人教室のほうが、大手の音楽教室より安い傾向になっています。
ただし、どちらの教室でもレベルがアップして本格的になってくると、月謝が高くなります。
音楽教室で楽器を習う場合は、楽器の購入費用やレンタル費用も発生します。
ピアノを買うとなるとやはり高額ですが、自宅での練習にはかかせません。
たいていの音楽教室では、年に1回~2回程度の発表会があり、参加費や衣装代がかかります。
発表会は、大きな出費になりますので、習いはじめる前にはしっかりと確認しておきましょう。
◆ 6位:サッカー・フットサル
サッカー・フットサル | |
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月謝 【スポーツ少年団など】 | 2,000円~/週1回 |
月謝【クラブチーム】 | 5,000円~/週1回 |
月謝以外に必要なお金 | 入会金・保険代・ 試合の遠征費や交通費・合宿費 |
その他 | 習いはじめるときに、ユニフォーム・シューズ・練習着などが必要 |
地元にあるスポーツ少年団(スポ少)のサッカーは、週1回で2,000円~と安いです。
誰かのお父さんがコーチだったりと、サッカー好きの有志が集まって教えてくれます。
月謝が安い分、練習のサポートや試合の送迎といった当番があり、親がお手伝いしなければならないことがあります。
アットホームな雰囲気で、子どもがサッカーを楽しんで習うには、十分です。
クラブチームのサッカーは、週1回で5,000円~になっています。
クラブチームは、スポ少のサッカーより本格的な練習になり、月謝は高くなります。
レベルが上がると、練習や指導が厳しくなり、月謝も上がります。
クラブチームで意外にお金がかかるのが、試合の遠征費や交通費、合宿にかかる費用です。
練習試合などもふくめると、月に何回かは試合があります。
合宿も宿泊をともなうことがありますので、クラブチームに入会する前にはかならず確認しておきましょう。
◆ 7位:体操教室
体操教室 | |
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月謝 | 5,000円~/週1回 |
月謝以外に必要なお金 | 入会金・保険代 |
その他 | 習いはじめるときに、 練習着・シューズなどが必要 |
体操教室は、週1回で5,000円~になっています。
習いはじめるには、体操教室で指定されている練習着やシューズなどを、買いそろえなければなりません。
子どもの成長にあわせて、練習着やシューズを新しくする必要があります。
大会や発表会などもないことから、ほかの習い事に比べると月謝以外に必要なお金はあまりありません。
ただし、体操選手の育成コースになると、練習する時間も長くなることから月謝も高くなります。
◆ 8位:書道
書道 | |
---|---|
月謝 | 3,000円~/週1回 |
月謝以外に必要なお金 | 入会金・昇級・昇段の検定費用 ・墨汁や半紙などの消耗品 |
その他 | 習いはじめるときに、習字道具一式が必要 |
書道は週1回で3,000円~、ほかの習い事に比べると安いです。
習いはじめるときに習字道具一式を買う必要がありますが、小学校の授業でも使うことができます。
習字道具をもっていても、ムダにはなりません。
定期的に必要なものは、昇級・昇段などの検定を受けるときの費用です。
級や段が上がるにしたがって、検定費用は高くなります。
墨汁や半紙といった消耗品も用意する必要がありますが、そこまでお金がかかるものではありません。
書道は、「師範免許(指導できる免許)」といった資格をとることもできる習い事です。
◆ 9位:そろばん
そろばん | |
---|---|
月謝 | 4,000円~/週2回 |
月謝以外に必要なお金 | 入会金・テキスト代などの教材費・進級の検定費用 |
その他 | 習いはじめるときに、 そろばんや指定バックなどが必要 |
そろばんは、週2回で4,000円~と安くてはじめやすい習い事です。
そろばん教室のなかには、週3回以上通うことができる教室もあります。
「フラッシュ暗算」や「そろばん式暗算」といった暗算法を、学ぶことができる教室があります。
そろばんとは別のメニューになりますので、月謝はその分、
高くなります。
珠算検定(日本珠算教育連盟)や珠算能力検定(日本商工会議所)とよばれる検定を受けるときの費用が、定期的に必要になります。
級が上がるにしたがって、検定費用は高くなります。
そろばんは競技大会やコンクールなども全国各地でおこなわれているんですよ。
◆ 10位:ダンス(バレエ以外)
ダンス(バレエ以外) | |
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月謝 | 5,000円~/週1回 |
月謝以外に必要なお金 | 入会金・ 発表会のための参加費・衣装代 |
その他 | 習いはじめるときに、 練習着やシューズなどが必要 |
ダンスは、週1回で5,000円~、チケット制になっているダンススクールもあります。
習いはじめるときには、練習着やシューズくらいですので、そろえるものは少ないほうです。
発表会をおこなうダンススクールであれば、参加費や衣装代が必要になります。
ダンスは体育の授業で習いますので、踊れると学校で活躍できるかもしれませんね。
まとめ
小学生になると、子どもが習い事をしていて当たり前です。
なかには、いくつも習い事をかけもちしている子どももいます。
どの習い事も、スクールや教室によってかかるお金がちがいますが、習い事には少なからずお金がかかります。
習いはじめる前には、どのくらいお金がかかるのかを把握しておきましょう。
また、将来の子どもの教育費のことを計算に入れながら、こどもの習い事にかけるお金を考えることも必要です。
親にとっても、子どもにとっても、ムリなく続けることができる習い事を選びましょう。
2021年7月現在の情報です。
学研教育総合研究所:「小学生の日常生活・学習・新型コロナ対策の休校に関する調査」2020年8月
ソニー生命:「子どもの教育資金に関する調査2018」
国税庁:民間給与実態統計調査 令和2年9月
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