来年、子どもが小学校に入学します。
何か習い事をはじめた方がいいのでしょうか?
小学校に入学する前のオススメの習い事ってありますか?
こういった悩みにお答えします。
最近は、小学校入学前から習い事をはじめる子どもがふえています。
まわりにも、ピアノやサッカーなどの習い事をしているお友だちもいますよね。
小学校に入学する前から、子どもに何か習い事をさせたほうがいいのかと、親は不安に思ってしまいます。
また、親が子どもに何か習い事をさせたいと考えていても、子どもの習い事は情報が多すぎますよね。
たくさんの情報のなかから、子どもに合った習い事を選ぶのは大変です。
ここでは、小学校入学前の子どもにオススメの習い事について紹介します。
また、それぞれの習い事のメリットと注意点についてもまとめてみました。
【子どもの習い事ランキング10位まで紹介】入学前から習い事をはじめてるの?
◆ 子どもの習い事ランキング:1位は定番の「水泳」!
1位:水泳
2位:英会話教室・英語塾
3位:体操教室
4位:音楽教室(歌や楽譜など)
5位:通信教育
6位:学校の補習のための塾・受験のための塾
7位:サッカー・フットサル
8位:ダンス(バレエ以外)
9位:武道(柔道・空手・剣道)
10位:そろばん
※習い事をしていない割合⇒43.2%
小学校入学前の子ども(4歳から6歳)の人気の習い事のランキングです。
(学研教育総合研究所:「幼児の日常生活・学習に関する調査」2019年8月調査)
習い事のなかで1番の人気は、やはり「水泳」
2017年の調査でも1位、水泳は定番の習い事ということですね。
小さいころに習っていたという、お父さんやお母さんも多いのではないでしょうか。
水遊びが好きな子どもは多いですよね。
それに、水泳を習っておくと海やプールで安全に泳ぐこともできますよね。
水泳は、自宅で練習する必要もなく、幼児であればひとりでプールに入ることができるため、はじめやすい習い事です。
水泳をはじめるのに費用があまりかからないことも、親にとっては助かりますよね。
2020年から小学校で必修化された「外国語」「プログラミング教育」
それにともなって、英会話教室・英語塾は習っている子どもが多くなっています。
プログラミング・ロボット教室は、0.3%と習っている子どもは少ないようです。
プログラミング・ロボット教室は、 小学校に入学する前の子どもにとっては、まだむずかしい習い事なのかもしれません。
◆ 習い事をしている子どもは約56%
学研の調査によると、習い事をしている子ども(4歳から6歳)は、約56%。
(学研教育総合研究所:「幼児の日常生活・学習に関する調査」2019年8月調査)
小学校に入学する前の子どもの半数以上が、何らかの習い事をしているという結果です。
小学校に入学すると、習い事をしている子どもの割合はふえていきます。
小学校一年生では、67%の子どもが習い事をしています。
(学研教育総合研究所:「小学生の日常生活・学習・新型コロナ対策の休校に関する調査」)
3~4歳は、幼稚園に入園する時期です。
今までは親といっしょの生活でしたが、幼稚園に行くようになると、親から離れることができます。
お友だちや先生ともコミュニケーションをとることができ、1人でできることも増えてきます。
3~4歳くらいの時期は、習い事をはじめることができる、ちょうどよいタイミングなのです。
この時期は、こどもの好みや興味があることがはっきりとしてきます。
子どもの興味があることや得意なことを習い事にすると、楽しく続けることができるかもしれませんね。
【1位:水泳・スイミング】こんな子どもにオススメ
◆ 水泳・スイミングのメリットはこれ!
- 体力づくりができる
- 心肺機能や呼吸器系が強くなる
- 正しい泳ぎ方が身につく
- けがをするリスクが少ない
- 水への抵抗感や苦手意識がなくなる
水泳・スイミングは全身運動です。
水の抵抗のなかで、体全体を動かすことによって、自然と体力がつきます。
体力がつくともに、心肺機能や呼吸器系も強くなり、ほかの運動でも対応できる力がつきます。
けがをするリスクも少ないので、小さいお子さんでも安心してはじめることができますね。
小学校でもプールの授業がありますが、授業だけで正しい泳ぎ方は身につきません。
レッスンで正しい泳ぎ方を教えてもらうことで、クロールも泳げるようになるでしょう。
「バタ足で15メートル泳ぐと○級になる」
水泳は進級制、子どもにとって分かりやすい目標が設定されています。
ひとつひとつの目標をクリアすることで、子どもは達成感を感じ、自信がつきます。
水泳は、自宅で練習する必要もなく、宿題もなく、レッスンに通うだけで完結します。
泳ぐことでストレス発散もでき、子どもにとっては続けやすい習い事かもしれません。
ぼくも、水泳を習っていましたが、幼少期は水が大っ嫌いでした。
プールの時間も水に入れず終わることが何度もありました。
ですが、そのうち泳げるようになり、家族でプールに行ったり、海に泳ぎに行ったりすることが今でもとても好きです。
◆ 知っておくべき!水泳・スイミングの注意点
敏感肌やアトピーの子どもにとっては、肌によくないことがあります。
プールに入るには、十分な注意が必要です。
水が怖くて、水に顔がつけられないという子どももいます。
水への苦手意識をなくしてほしいという理由で水泳を習わせると、さらに恐怖心が大きくなることもあります。
子どもが水に対して恐怖心があることを、しっかりコーチに伝えておきましょう。
水泳の人気のワケは、習いはじめやすいこと、続けやすいことですね。
【2位:英語塾・英会話教室】こんな子どもにオススメ
◆ 英語塾・英会話教室のメリットはこれ!
- 正しい発音が身につく
- ヒアリング力が身につく
- 英語耳になる
- 海外の人や文化にふれることができる
- 学校の外国語の授業を先取できる
英語が話せるようになる、聞き取れるようになるというのは、一生の財産になります。
英会話教室では、英語を楽みながら、新しいことを学ぶことができます。
幼児期の子どもは、日本語と英語を区別することなく、英語の発音や聞き取る力を吸収することができます。
「英語耳」になれるかもしれません。
世界にはいろいろな国があり、多様な人種、日本にはない文化があります。
英語を学ぶことで、海外の人と接し、言葉や文化がちがうことを体感できます。
日本以外の国に興味や親しみを持つことによって、子どもの世界は広がっていくことでしょう。
英語は、これからの国際化社会では身につけさせたいスキルでもあり、子どものキャリアにもつながります。
正しい発音やヒアリング力を小さいうちに習得することは、英語を話せるようになる第一歩です。
◆ 知っておくべき!英語塾・英会話教室の注意点
英語は「継続して勉強する」ことが一番大事です。
英語にかぎらず、語学は地道に学び続けることで、身についていくのです。
また、英語の勉強をやめてしまうと、すぐに忘れてしまうという特性があります。
自転車や泳ぎのように、一度身につくと忘れないというものではありません。
幼児期は、楽しみながら英語を学ぶことができても、レベルが上がってくるとむずかしくなってきます。
子どもは興味がなくなると、ヤル気が出なくなってしまい、続かなくなってしまいます。
親は、英語を楽しんで学べる方法や、英語を話せるようになりたいというヤル気につながるきっかけを考えてみましょう。
【3位:体操教室】こんな子どもにオススメ
◆ 体操教室のメリットはこれ!
- いろいろな種類の運動ができる
- 運動能力が高くなる
- 全身の筋力が向上する
- 体育の授業で役に立つ
体操教室では、とび箱、マット運動、なわとび、鉄棒などいろいろな種類の運動ができます。
こんなに多くの運動ができる機会はなかなかないですよね。
全身を使って運動すること、いろいろな運動に対応してじょうずに体を動かすことで、運動能力が高くなります。
すべてのスポーツの基本となる動きが、スムーズにできるようになります。
鉄棒は、自分の体をささえながら回ったり、ぶら下がったりといろいろな筋肉を使います。
はげしく動いたりすることはありませんが、全身を使って運動することで、筋力がアップします。
小学校の体育の授業でも、なわとびやとび箱、マット運動があります。
体操教室で学んだことが、授業で役に立つことから、子どもは自信をもって授業にのぞことができるでしょう。
運動が苦手な子でも、体操教室で練習することにより、逆上がりなどができるようになります。
練習の成果が分かりやすく、野球やサッカーよりもはじめやすい習い事です。
体操教室で体の動かし方やコントロールする方法を教えてもらうことで、要領よく運動をこなすことができるでしょう。
◆ 知っておくべき!体操教室の注意点
体操教室では、レベルが上がるにしたがって、どんどんむずかしい技を学ぶことになります。
もしかすると、高いところから落ちて、けがをするようなケースがあるかもしれません。
親としては、けがのリスクが高くなるのは心配ですよね。
また、体操選手を育成するコースになると、練習も本格的になります。
習い事にかかる費用が高くなってしまい、練習時間もふえ、指導も厳しくなっていくでしょう。
子どもにとって、負担なく、体を動かすことを楽しむレベルであれば心配いりません。
オリンピックがある年は、体操教室を習う子どもが増えるということもあるようです。
有名な体操選手「内村航平さん」にあこがれて、体操を習いたくなってしまうのかもしれませんね。
まさに、今年は『TOKYO2020』
オリンピックイヤーですね!
【4位:音楽教室】こんな子どもにオススメ
◆ 音楽教室のメリットはこれ!
- 音感やリズム感が身につく
- 集中力が身につく
- 脳によい刺激がある
- 音楽の授業で役に立つ
ピアノやエレクトーンなどの楽器演奏することで、音感やリズム感が自然と身につきます。
絶対音感は、3~4歳までに始めると習得することができるといわれています。
楽器演奏は、両手の指先、目や耳をフルに使います。
いろいろな体の部分を器用に動かしながら演奏することは、脳によい刺激をあたえます。
楽譜を暗記する力や、集中する力も身につきます。
ピアノ伴奏など小学校の音楽の授業では、音楽教室で学んだことが役に立ちます。
流行りの曲がひけるようになると、子どものモチベーションも高くなるかもしれませんね。
子どものヤル気にもつながってくるでしょう。
東大生の多くが、子どものころにピアノを習っていたともいわれています。
◆ 知っておくべき!音楽教室の注意点
音楽教室は、自宅での練習が必要になります。
できないところを何度もくり返すという、地道な練習をしなければ、なかなか上達しません。
子どもが、練習に気が進まない、ヤル気が出ない、上達しないと落ち込むこともあるでしょう。
自宅での練習には、親の根気強いサポートが必要になります。
習い事は、続けることでじょうずになっていきます。
ぼくもピアノを習っていたので、続けることのむずかしさが分かります。
子どもが興味をもって、楽しいと感じるような環境をつくってあげることも、続けるためのポイントです。
【5位:通信教育】こんな子どもにオススメ
◆ 通信教育のメリットはこれ!
- 自宅で自分のペースで進めることができる
- 学習する習慣が身につく
- 基礎的な学力がつく
- 学校の授業で役に立つ
通信教育は、幼児から始めることができるものがたくさんがあります。
紙の教材だけではなく、タブレットなどのデジタル機器を利用できるものもあります。
自宅で、子どもの都合のよい時間に、子どものペースで取り組めるというのが大きなメリットです。
親は送迎する負担もありませんので、はじめやすいですね。
通学する学習塾と比べると、費用が安いところも助かりますよね。
通信教育の教材をこなすことで、自宅で学習する習慣が身につきやすいです。
机にむかう習慣ができることで、小学校で出される宿題にも取り組む姿勢ができるでしょう。
通信教育では、小学校で習うひらがなやカタカナなども学習することができます。
少しでも先取りで習得しておくと、小学校での授業にムリなくついていくことができます。
子どもは、気持ちに余裕をもって学校生活を送ることができますね。
ただし、あまり先取しすぎると、授業がつまらなくなってしまうので注意が必要です。
◆ 知っておくべき!通信教育の注意点
子どもが1人で、計画的に勉強していくというのは、なかなかむずかしいことでしょう。
子どもがヤル気が出ないとき、むずかしい問題にあたって解けないときがあります。
通信教育は、子どもの精神面、時間管理や教材の進み具合といったこまかい部分で、親のサポートが必要です。
親は、送迎の負担がないかわりに、子どもが自宅で学習できるような環境づくりをしてサポートしましょう。
まとめ
- 水泳
- 英会話教室・英語塾
- 体操教室
- 音楽教室(歌や楽譜など)
- 通信教育
幼児期の子どもにオススメする習い事、5つをまとめてみました。
入学前にはじめることができる人気の習い事は、それぞれメリットと注意点があります。
早期教育がよいといって、幼児のうちから習い事をはじめたほうがうよいということではありません。
習い事は、子どもがやってみたいという気持ちが一番大事です。
習い事をはじめるにあたって、子どもが楽しいと感じ、熱中できるかどうかを優先して考えてみてください。
2021年7月現在の情報です。
学研教育総合研究所:「幼児の日常生活・学習に関する調査」2019年8月調査
学研教育総合研究所:「小学生の日常生活・学習・新型コロナ対策の休校に関する調査」
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